日本未来の党、「嘉田と小沢の成田離婚」により分党決定 ~ それにしても、「未来」支持者や小沢一郎信者って、陰謀論者や被害者意識丸出しの無駄な長広舌サンが、多いこと多いこと

 政治の本質は、理念や政策や手段ではなく結果だ。そして結果を出すのは、政党ではなく政党を構成する人間だ。理念その他のお題目は、それらの人間が結果を出すための方便にすぎない。いくら、個人より政党重視の投票傾向が高い日本の有権者とは言え、方便とそれを使って政治をやろうとしている人間を信用できなきゃ、どんなに綺麗事を看板にしている政党であっても、票を入れる対象にしないのは当然。かくして、今回の総選挙の「結果」はご案内の通り。

 「未来」支持者や小沢一郎信者って、そこらへんの「政治の世界」の大原則から目をそらして、「衆院選の惨敗は不正選挙にやられただけだ!」「未来や小沢先生は悪くない!」という妄想や狂信、ブリンカー付きの狭い思考を出発点に延々と持論展開するから、文章が無駄に長ったらしい一方で説得力に欠ける。当然だよね。スタート時点でいきなり間違っているんだから。

 中でも、最近一番笑えたタイプは、「権力者に操作された世論がどんなに未来を叩いても、小沢サンがいるから大丈夫!未来は絶対潰れない!」と強弁していた輩。ここまで見事に事態の本質を見誤っている人間が、いっちょまえに人前で持論を開陳して論客ぶることができるんだから、日本ってつくづく平和だわ。

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 とりあえずアレだ。本日をもちまして、「日本未来の党」は事実上終焉と相成りました。小沢が嘉田にこう言った↑かどうかは知らんけどね。「未来」絡みの次の注目イベントは、分党→解党後の人間・組織の引き取り先選定。小沢派は自分たちで「旧・生活」を復活して、反TPPの残滓は先に逃げた静香ちゃんが連れて行って、減税日本の残兵はみんなの党が引き取るということになるんだろうね。え?嘉田派?知らんがな。左巻きに先祖返りした民主党や、その周辺の極左勢力が引き取ってくれるんじゃないの?。維新や社民は、人間関係的にちょっと無理だよね(笑)。

 蛇足ながら、総選挙前、「リベラル勢力は日本未来の党に集結せよ!」と息巻いてた左巻きのお歴々へ一言。まあ、あんまり落ち込むな。頭の中のお花畑が現実にならなくて、残念だろうけどさ。

日本未来、分党を決定 嘉田代表と小沢系が対立 結党から1カ月で分裂

 日本未来の党は27日午前、両院議員総会を開き、嘉田由紀子代表(滋賀県知事)が年内にも踏み切る意向を示していた分党を決めた。衆院選惨敗後、小沢一郎元民主党代表の処遇をめぐり嘉田氏と小沢系議員の対立が激化、結党から1カ月で分裂することとなった。

 両院議員総会には飯田哲也代表代行や小沢氏が出席。衆院9人、参院8人の所属議員のうち、亀井静香衆院議員がすでに離党を表明。嘉田氏は社民党政審会長を務めた阿部知子衆院議員と党を存続させる意向で、小沢氏らは新党を結成する方向だ。

 嘉田氏は衆院選後、阿部氏を共同代表とする人事案を提示。小沢系議員がこれに反発し、小沢氏を共同代表とするよう要求するなど双方の対立が深まっていた。

 決着を急いだ背景には政党交付金の問題がある。交付金の算定基準日は1月1日で、その時点の国会議員数などに応じて額が決まる。次の基準日は夏の参院選後となるため、年内に新党を結成しなければ参院選までの間、支給されない。

(12月27日 産経新聞)

(12/27 PM8:30追記)

 結局、「日本未来の党」は党名を「生活の党」に変更、代表には森裕子が就任。嘉田女史は阿部知子と一緒に新しく政治団体としての新「日本未来の党」を設立するんだと。出自の怪しい企業がIPOやM&Aの前によくやる、社歴ロンダリングみたいだな(笑)。当然、旧「国民の生活が第一」こと小沢派国会議員は「生活の党」へ。現「日本未来の党」が受け取るはずの政党交付金・約8.7億円は、ほとんど「生活の党」が持って行くことに。

 総選挙で落選しまくった候補の供託金やらその他選挙費用の負担があるから、「生活の党」が丸儲けって訳じゃないんだが、少なくとも、嘉田と飯田にはなーんにも残んなかったね。まさに、骨折り損のくたびれ儲け。

 最後に一点。一応、党としての継続性はあるんで、とやかく言われる筋合いじゃないだろうけど、現「日本未来の党」の比例当選7議員(言うまでも無く小沢派)が、「生活の党」所属になった後、主張をどういう風に修正するのか興味あるな。もちろん、意地悪な意味で。ついでながら、鳩山邦夫氏、自民党復党オメ。今度は麻生さんと上手くやってね。

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