政治は結果だ。本人の心境や主観なんてどうでもいいよ。

 菅総理は本当に何も分かってないな。政治家生活ウン十年の大半を既存体制への批判、「政権を投げ出せ×∞」というお題目を唱え続ける野党根性だけで過ごしてきたツケが、ここで出てきたというわけか。

 そもそも個人の意思一つで簡単に投げ出せるかよ、政権ってものは。仮に投げ出すとしても、投げ出すor投げ出させると言う「結果」を、世論ないし関係者が肯定できる「環境」が整うことが何よりも先だろうが。詰まるところ、政治家が政権を担う期間とは、当人を巡る環境によって左右される。環境にとって有為無為かという「結果」によって規定される。そういうものだ。

 ぶっちゃけ、菅総理が野党時代に唱えていたお題目も、その環境ないし結果の一環。趣旨の善し悪しは別として。少なくとも民主主義における政治家の賞味期間や消費期限とは、それらの要素によって決められるべき。にもかかわらず、菅総理がもし「政権とは個人の心境一つで投げだせる代物」だと本当に考えているんだとしたら、賭けてもいい、菅直人の本質は独裁者だ。

気持ちなえても辞めぬ=退陣の歴代内閣、心境を分析―菅首相

 菅直人首相は7日夜のインターネット番組で、自ら政権を投げ出した歴代首相の心境やトップリーダーの心理的な重圧について言及しつつ、政権維持に意欲を示した。

 菅首相は、発足1年前後で自ら退陣した安倍、福田、鳩山の各内閣などを念頭に「小泉純一郎元首相より長くやった人と短くやった人がいるが、辞める原因は何となく分かる」と指摘。「頑張っているのに評価されず、思いが伝わらないことで、『これ以上やってもだめだ』と気持ちがなえる」と解説してみせた。その上で、菅首相は「私は変わり種だから徹底的にやる。気持ちがなえて辞めた、ということはしない」と述べ、政権維持に強い意欲を示した。

(1月7日 時事通信)

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