恐るべしは「傾国のマダム寿司」小池百合子。
今朝の段階で、希望の党は「西と東で選挙協力しあいましょ☆彡日本維新の会さん」と表明していた。民進党は民進党で「自由党と合流するよ」と呑気なこと口走っていた。故に「やはり、この路線↓で行く気だな。小池百合子も。前原誠司も」と、軽く思っていた。
民進党、解散総選挙の「立ち合い」決定まで制限時間いっぱい ~ 前原誠司が採る選択肢は「分裂」か「解党」か「共産党との手切れ」か(2017/9/18)
前原誠司の政治スタンスからすると、現時点で「分裂」や「解党」ではなく「共産党との手切れ」だけで今度の総選挙を戦い、最小限の損害のまま次のステージに移る方が楽なんだよね。例えばこんな感じ。
- 共産党との連携が解消されたため勢力が減少した、枝野幸男と党内左派を切り捨てる形で、分党
- 然る後に、連合などの一部支持組織を通じて小池新党と連携
- 西の維新、東の小池新党に続く第三の保守(≒自民党)補完勢力、「前原新党」としての存続を図る
枝野幸男「悪魔め…」
前原誠司「悪魔で、いいよ」「悪魔らしいやり方で生き残らせてもらうから」
すっかり、見事に騙された。
まさか、「総選挙前に希望と民進の悪魔合体」とはね。それも、前原誠司が「希望の党から立候補したいという民進党の人間の希望は全て叶えたい」と飛ばしてきた秋波に、小池百合子が「民進党全体との連携や合流は考えていない」「受け入れは候補個人単位で考える」とポーカーフェースで返すとはね。
マダム寿司、何と狡猾な女狐ぶりか。前原と小池によるこのやり取りは、実質的に「枝野幸男以下、民進党の党内左派や、共産党との連携に拘る勢力を切り捨てた合流モデルを考えている」と2人で併せて言ってるようなものだ。それも、左派連中に抵抗する暇を与えない、衆院解散前日というこのタイミングで。表向き、選択の自由を枝野達にも与えた上で。
今回の「民進党内左派のパージ前提の合流構想」の恐ろしい点は、もう一つ。今回の総選挙で自民党が大勝しても、辛勝しても、惜敗しても、大敗しても、結果として日本の政治勢力は「保守二大政党ないし二大会派に再編される」という点だ。少なくとも共産党以外のリベラル勢力は、10/22以降ほとんど壊滅する。残るのは、自民党を軸とした「保守」勢力、そして自民党が保守中道に見えるほどの「保守右派」勢力だ。
こんな展開、一週間前に誰が予想した。こんな演出、「野合王」小沢一郎や「劇場型政治家」小泉純一郎と権力+αの褥を共にした小池百合子以外、誰ができた。
小池百合子に政治家としての実務能力は、正直言って皆無に近い。しかし、政界に巣くう化け物としては間違いなく超一級だ。この化け物に今日の権力を与えるきっかけとなった昨年の都知事選。後悔している東京都民が一人でも多く生じていることを、切に願う。
(追記:民進党の前原誠司代表、無所属で衆院選出馬へ。希望との合流のために民進党解党というならともかく、自分だけいち早く無所属になってマダム寿司に擦り寄るとは、情けないの一言。そもそも、無所属出馬表明の前に代表辞任が筋ではないのか?)
衆議院選挙に向けて大きな動き。民進党と希望の党が事実上の合流に向けて最終調整に入っていることが分かった。
総選挙で与党に対抗して政権交代を目指すため、民進党と希望の党が合流する方向となった。民進党の前原代表と希望の党の小池代表は26日夜、極秘に会談し両党が合流する可能性について協議した。その結果、両党は事実上、合流する方向で最終調整に入った。関係者によると、小池代表が党のトップに就任する方向だという。またその場合、小池代表が都知事を辞任して自ら衆議院選挙に出馬するとの見方が出ている。
一方、小池代表は党と党の合併には否定的で合流に向けて具体的にどのような方法をとるのか、また、どういう政策を掲げるのかなど詰めの調整が続いている。
政策面では消費税率の引き上げの是非や憲法改正の考え方などについて両党の主張には溝がある。また民進党内に小池代表の政治手法を懸念する声もある。しかし、ある民進党議員は「安倍政権を倒すためという一点で合流にさほど異論は出ないだろう」と話している。
(9月25日 日本テレビ)
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