2021衆院選公示日直前予想・ブロック別その2(北陸信越・東海・近畿・中国・四国・九州ブロック)

「自公278立民128/465」2021衆院選公示日直前予想な件について(2021/10/16)

  • 自公は解散時の304議席(注:欠員含まず)から減少しますが、自民党だけで衆議院定数(465議席)の半数(233議席)や安定多数(244議席)を超える249議席を確保し、自公で絶対安定多数(261議席)を上回る278議席を獲得できると予想されます。特に自民は、選挙後に追加公認が確定している無所属扱いの候補が複数人いますので、その分議席を伸ばすでしょう。
  • 立憲民主党は128議席を獲得できると予想されます。特に東京・神奈川・埼玉・愛知といった大都市圏や北海道・岩手・宮城・福島・新潟のように革新色の強い地域で、自公勢力と互角あるいはそれ以上の勝負をしており、更に数議席上乗せできる展開がありえます。
  • 日本維新の会は23議席、共産党は17議席へと議席数を伸ばすと見られます。国民民主党は12議席を獲得できる見込みですが、各比例ブロックにおける立民・維新・共産との最後の1議席の取り合いの中で1~2議席減らす可能性があります。
  • 旧希望の党系や、スキャンダル関係で無所属出馬となった自民党系を中心に、議席獲得可能な無所属候補は5名いると想定されます(注:選挙後の追加公認が確定済みの隠れ●●を含みます)。比例では、主要政党以外にれいわ新選組が1議席を獲得する可能性があります。
政党名 選挙区予想 比例予想 合計
自民党 181 68 249
公明党 9 20 29
立憲民主党 80 48 128
日本維新の会 7 16 23
共産党 1 16 17
国民民主党 5 7 12
社民党 1 0 1
諸派・無所属 5 1 6
合計 289 176 465

昨日の北海道・東北・北関東・南関東・東京ブロックに続き、今日は、北陸信越から九州までの6ブロックについて、比例ブロック別の議席予想を述べます。

  • 北陸信越ブロック(新潟・富山・石川・福井・長野)

●小選挙区・定数19:自民13、立民6
●比例区・定数11:自民5、公明1、立民4、共産1

富山・福井は自民が総取り。新潟は、自民と立民ががっぷり四つに組んで土俵中央。2・5・6区を自民、1・3・4区を立民が獲る見通し。だが、5区の泉田裕彦@自民と6区の高鳥修一@自民とも、それほど選挙は強くないので、油断していると立民候補にうっちゃられる可能性あり。このブロック、新潟以外で立民が勝てるのは、石川3区の近藤和也、長野1区の篠原孝、長野2区の下条みつ。大番狂わせが起こると面白いのは長野4区。普通に考えると後藤茂之@自民だが、乾坤一擲、野党統一候補の長瀬由希子@共産が来そうな気がするんだぜ。比例は、自公と立共が議席を綺麗に分け合う展開。

  • 東海ブロック(岐阜・静岡・愛知・三重)

●小選挙区・定数32:自民18、立民12、国民1、無所属1
●比例区・定数21:自民7-8、公明2、立民7-8、維新2、共産1、国民1

岐阜は自民が総取り。静岡は5区の細野豪志@無所属隠れ自民が盤石。同区の吉川赳@自民はそろそろアキラメロン。立民は3区の小山展弘、6区の渡辺周が優勢。つまり3区の宮澤博行@自民は以下略。三重は、1区の田村憲久@自民が危険水域だったが、亡父の弔い合戦要素が乗ってなんとか抜け出す。その結果、1・4区は自民、2・3区は立民へ。愛知は立民無双。15区中自民が獲れるのは、現状6・7・10・11・14・15区の6つのみ。これらに2区の古川元久@国民を加えた7つ以外は、全て立民がGET。比例も勢いに乗った立民が自民を上回る可能性あり。

  • 近畿ブロック(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)

●小選挙区・定数47:自民23-26、公明6、立民5、維新7-10、国民2、無所属1
●比例区・定数28:自民7-8、公明3、立民4、維新10-11、共産3、国民0-1

1・4区が接戦ながら自民で総取りの滋賀を除くと、全体的に乱戦模様のブロック。特に大阪は、維新が19区中7区を確保済みで、激戦中の4・14・15区を自民から追加で奪取する可能性あり。このブロックの立民は比較的大人しく、議席を獲れるのは京都3区の泉健太、京都6区の山井和則、大阪10区の辻元清美、大阪11区の平野博文、奈良1区の馬淵澄夫の5人程度。国民の2議席は京都2区の前原誠司と和歌山1区の岸本周平。無所属の1議席は、奈良3区の隠れ自民・田野瀬太道。比例は、他ブロックと同様に候補マシマシ&人気マシマシの維新が、本拠地で更に得票数を伸ばして獲得議席を2桁に乗せる見込み。

  • 中国ブロック(鳥取・島根・岡山・広島・山口)

●小選挙区・定数20:自民18、公明1、立民1
●比例区・定数11:自民5、公明2、立民2、維新1、共産0-1、国民0-1

注目の広島3区は斉藤鉄夫@公明がライアン真由美@立民の猛追をかわして逃げ切れそう。というわけで、広島6区の佐藤公治を除き、ブロックの残り全ての小選挙区を自公が総取り。比例も自公が優位をキープ。

  • 四国ブロック(徳島・香川・愛媛・高知)

●小選挙区・定数11:自民8、立民2、国民1
●比例区・定数6:自民3、公明1、立民2

議席を獲る野党候補は、香川2区の玉木雄一郎@国民、愛媛3区の白石洋一@立民、そして高知2区の広田一@立民。注目の激戦区()・香川1区は平井卓也@自民が逃げ切る模様。なんだかな。比例の方も、あんまり荒れないでしょう。平時の瀬戸内海のように。

  • 九州ブロック(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)

●小選挙区・定数35:自民22、立民8、共産1、国民1、社民1、無所属2
●比例区・定数20:自民8、公明3、立民5、維新1、共産2、国民1

熊本・宮崎は、宮崎1区の脇谷典子@無所属ハッキリ自民を入れて自民が総取り。佐賀・沖縄は野党総取り。つまり、沖縄4区の現職閣僚・西銘恒三郎@自民は落選確実。福岡は2区の稲富修二@立民、10区の城井崇@立民以外、自民候補が勝つ見込みですが、3・4・5・9区のような接戦区もあり状況は流動的。長崎は…なあ。1区を西岡秀子@国民に獲られるのは仕方ないとして、4区はどうにかならんかったのか?>地元の自民の偉い人。大分も…なああぁぁぁぁ。1区を吉良州司@無所属隠れ立民に持っていかれるのは仕方ないとして、もう少しマシな対立候補を立てられなかったのか?>地元と中央の自民の偉い人。比例はあんまり荒れないかな。あ、社民遂に比例での議席喪失です。

ざっとこんな感じです。総論の再まとめは明日。でわでわ。

2 件のコメント

    • お久しぶりです!コメントありがとうございます。
      選挙戦期間中に、自民-立民-維新間を中心に数議席程度移動するでしょうが、
      全体としてはこんな感じで落ち着くだろうと考えております。

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