- 今回の紛争は4日にTPLFが軍の施設を襲い、政府側が反撃したことで始まったとされる
今回のエチオピア内戦だが、その根っこは、エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF、現・繁栄党)の慢性的内ゲバ。これが、去年の繁栄党結党をきっかけに、「それまでEPRDFの主役だった」ティグレ人民解放戦線(TPLF)のブチギレ&連立政権離脱で決定的に拗れたのが原因。アビー政権主流派vs非主流派&TPLFという決定的な対立構造になってしまったのが理由なわけで、TPLFの根城・ティグレ州のドンパチそのものはいわばおまけ。巻き添えを喰らって殺される一般市民にとっては辛いおまけだが、それが現実。にしても、
- エチオピア北部ティグレ州で続く中央政府軍と同州政府のティグレ人民解放戦線(TPLF)との武力紛争で、アビー首相は28日、政府軍が州都メケレを完全制圧し作戦を終了したと発表した
- 現地は電話やインターネットなどの通信が規制されており、双方にどの程度の被害が出ているのかは不明だ
隣国エリトリアとのドンパチを止めたご褒美でノーベル平和賞を貰ったアビー首相が、今度はエリトリアを巻き込んで政敵・TPLF潰しに躍起になっている図ってのは皮肉だねえ。それも、TPLF潰しついでに彼らのバックにいる中国を、テドロス@WHO事務局長をディスることで間接的に牽制しながらとか、
ほんと、ノーベル平和賞って意味ねーな。
ちな、山の多いティグレ州は、山岳ゲリラ戦上手のTPLFにとって庭そのもの。州都を失っても、そう簡単に政府軍には降伏せんよ。ゲリラ戦の先輩・中国がバックにいるとあっては尚のこと。
エチオピア政府軍がティグレ州都メケレ制圧 空港など主要施設も支配下に
エチオピア北部ティグレ州で続く中央政府軍と同州政府のティグレ人民解放戦線(TPLF)との武力紛争で、アビー首相は28日、政府軍が州都メケレを完全制圧し作戦を終了したと発表した。現地は電話やインターネットなどの通信が規制されており、双方にどの程度の被害が出ているのかは不明だ。
アビー氏は声明で、メケレでTPLF側の人質となっていた多数の国軍兵士を救出したほか、空港や公共施設、役所といった主要施設も支配下に置いたと明らかにした。今回の紛争は4日にTPLFが軍の施設を襲い、政府側が反撃したことで始まったとされる。政府軍は空爆も実施。政府はTPLFが降伏を受け入れなかったとして、26日にメケレに総攻撃を開始すると発表していた。
紛争に伴う人道危機も深刻になっており、ティグレ州から隣国スーダンに逃げた難民は4万3000人以上になっている。【ヨハネスブルク平野光芳】(2020/11/29 毎日新聞)
ここで「concon☆」を紹介。
世の真理はなべて温故知新。
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