イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領「連立政権ができるのもうマッテラレナイ!」

イタリアのマッタレッラ大統領は7日、3月に実施されたイタリア総選挙後の政権樹立に向けた各党との調整が不調に終わったことを明らかにし、政治色のない実務型の内閣を暫定的に発足させることを各党に提案した。

少し芸風が違うだけで、ライバルより少しでも大衆ウケることでしか自己主張できない連中だぞ、「反体制がウリ」五つ星運動も、「反移民・反EU」同盟も、ついでに「ベルルスコーニ81歳元気です」フォルツァ・イタリアも。下手に商売敵と手を組んで、自分が埋没するリスクを背負うわけないやん。

しかし何だね。今のイタリアのダメっぷりは、15世紀末の群雄割拠な潰し合い時代を思い起こさせる。2018年のイタリアに、500年前現れたチェーザレ・ボルジアやニッコロ・マキャべりのような傑物が再び降臨することはあるのだろうか。降臨しないとマジ潰れるで。イタリアは。

<イタリア>暫定内閣を提案 大統領、政権樹立失敗で

【パリ賀有勇】イタリアのマッタレッラ大統領は7日、3月に実施されたイタリア総選挙後の政権樹立に向けた各党との調整が不調に終わったことを明らかにし、政治色のない実務型の内閣を暫定的に発足させることを各党に提案した。
ANSA通信によると、マッタレッラ氏は、年末まで暫定内閣に予算編成などの作業を担わせた後で、改めて総選挙を実施する方針を示した。イタリアでは2011年11月、ベルルスコーニ首相(当時)の辞任後、経済学者で元欧州連合(EU)欧州委員のモンティ氏を後継首相とする、学者や弁護士などの実務者で構成された暫定内閣が誕生したことがある。
3月4日の総選挙では単独過半数を獲得した勢力はなかった。連立交渉は、単独政党としての得票率が33%で首位となった新興政治団体「五つ星運動」と、17%を得票した反EU・反移民を掲げる「同盟」を軸に行われたが物別れに終わった。
新政権は上下両院の信任を受ける必要があるが、「五つ星」のディマイオ代表と「同盟」のサルビーニ書記長は、いずれもマッタレッラ氏の提案を拒否して今年7月に再選挙を求める考えを示している。

(2018/5/8 毎日新聞)

ここで「【けものフレンズ】こんなアルパカ・スリはイヤ…じゃない!?」を紹介。

この緩やかな疾走感。今のイタリア政界には到底期待できない「ゆとり」だねえ。

 

1 個のコメント

  • 伊、EU懐疑派政権樹立へ=五つ星と同盟、連立見通し(2018/5/21)

     大統領は各政党との連立協議を続けていたが、ベルルスコーニ氏との連携を主張する同盟に五つ星が反対、調整は難航した。しかし5月に入ってベルルスコーニ氏が身を引くと表明し、事態は急展開した。

    ベルルスコーニお爺ちゃん、政治家人生の最後にちょっとだけ善行を積もうと思ったのかね?(んわなわけねー)

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