【組織と蛇は】ムスリム同胞団「殉教デモ」、不発【頭から潰せ】

 モルシ拘束後、悪手ばかり選んできたエジプト暫定政府。だが今回の「殉教デモ」に関しては、事前工作の手際は実に良かった。

 ムスリム同胞団のトップであるバディアを拘束し、ムバラク元大統領も保釈後、即軍病院に軟禁し監視下に置くなど、反体制派の動きを封じるには最良の手を打ったと言える。特に、トップを残したままムスリム同胞団の非合法化&解体なんて愚策を実行に移す前に、今回の成果を得た成果は大きい。

 もっとも、これまでに被ったダメージも大きい。あと2週間だな。あと2週間で治安回復できなければ、今度は「表舞台に出ている蛇の頭」を潰すより困難な、「地下に拡がる毒草の根」を掘り起こすという面倒を抱え込むことになるだろうよ。エジプト暫定政府の正念場はこれからだ。

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モルシ派「殉教デモ」失敗=弾圧で動員力に陰り―エジプト

 【カイロ時事】エジプトで軍・暫定政権の弾圧にさらされるモルシ前大統領支持派が23日に呼び掛けた「殉教の金曜」デモは、全土での参加者が数千人規模にとどまり暫定政権側に打撃を与えることができず、事実上失敗した。当局がモルシ派を主導するイスラム組織ムスリム同胞団を「テロ組織」とみなして弾圧を強める中、支持者の離反や萎縮が背景にあるとみられる。 

(8月24日 時事通信)

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