「ユウキの青い空」な第29話だった件について

　あるいは「箱根路 ヘタれるのさ 一番長い坂で」。「世が世なら、アルフレドは男の娘姿で晩餐会に登場したりしてたんだろうなー（ねーよ）」「アンジェレッタのその後は結局どうなったの？アニタはどこいったん？」「て言うか、本作に出てくるキャラって男の子ばかり偏愛されているような気が…(^^;」と、放送終了後15年経つにもかかわらず神楽のハートをキャッチし続ける、世界名作劇場屈指のお気に入り「ロミオの青い空」。そんな神楽にとって「おお！折笠愛女史の男の子演技！なんだか久しぶりです」だった今回の「ハートキャッチプリキュア！」。脚本：「第11・16話といい挫折系少年少女モノ担当なのか？」伊藤睦美女史、演出・絵コンテ：「ハトプリ初登場の東アニ研究所フレッシュプロパー」織本まき子女史、作画監督：「監督キター！」稲上晃御大という、「その布陣で裏番組・24時間テレビ＠日テレに喧嘩を売るというその志や良し！」だった第29話、「夏、ラストスパート！私のドレスできました！！」。

　で、結論、「つぼみは一級フラグ建築士」。まずは感想。

＜アバン＞

• 夏休みを使って京都-東京間を自転車で走破しようと奮闘中の少年、林ゆうき君＠CV折笠愛女史がフレプリのBGMと共に登場。相変わらずゲスト声優が豪華＞ハトプリ。それにしても一見してアレですな。シンジ君＠エヴァな感じがするゆうき君の線の細さ。この時点で彼のこころの花が萎れる原因が何となく読めてしまったでゲス。
• ちなみに右手やや前方に富士山で東海道を東進中ってことは、アバン時点のゆうき君の位置は富士川沿い。ここが後ほどストーリー的に重要な要素となります。曰く「彼はまだ箱根を越えていない」。
• 今回、そんな彼を毒牙にかけるべく、もとい彼の帰京をクラスメートと共に迎えるついでに、自分のドレス作成にラストスパート＆悪戦苦闘中の天然たらし＆ビッチの花咲つぼみ嬢＠CV水樹奈々女史。そんな本妻に的確なアドバイスを贈る来海えりか嬢＠CV水沢史絵女史。夏休みボケは解消できたようでなによりです。時に明堂院いつき嬢＠CV桑島法子女史。貴女は何故学校にいるんだ？。

＜OP＞

• 何気にスポンサーの数、増えてね？。

＜Aパート＞

• ゆうき君の帰京当日、針刺しもとい布製メダルを準備するつぼみ嬢、その笑顔や良し。一方のゆうき君。クラスメート一同のお出迎えにもかかわらず、その曇った笑顔や…あれ？。まあ、普通この顔見ればクラスメートのうち何人かは「真実」に気付くもんだろうけど、それじゃお話が終わっちゃうもんね。布メダルを贈ったつぼみ嬢がゆうき君に祝福のキスをした瞬間、「この味は！…嘘をついている味だぜ！！」と叫んだら、それはそれで神回決定でしたが、いい、ボク我慢する。
• とりあえず多田かなえ嬢＠小島幸子女史、いきなり出番あって良かったね。えりか嬢もいきなり見せ場があって良かったね。…あれ？。
• 皆の祝福の前に「真実」を話し出せず、懊悩をかましまくるゆうき君。そしていつものようにナチュラルに相手の傷を抉りまくるつぼみ嬢。さらに、傷抉りと同時に恋愛フラグを立たせるアクションを起こしまくるという、まさに「飴と鞭・ナチュラルツープラトン」。その天性の一級恋愛士ぶり…つぼみ、恐ろしい子…。
• しかし、ここで追い打ちをかけるのがいつき嬢だとは思わなかったですけど。
• どうでもいいけど、ファッション部の生温かい見守りプレー、デリバリーして欲しい。…もちろん、なみなみ＠CV藤井ゆきよ女史は必須＆沢井なおみ嬢＠CV埴岡由紀子女史も入った完全版で。
• 良心の呵責に耐えかねて、布メダルをつぼみ嬢につっ返すと同時に逃走かますゆうき君。もう見てらんない。
• シーン変わって、また赤フン姿で登場のクモジャキーさん＠竹本英史氏。その暑苦しさぶり、もう見てらんな…あれ？。彼らしくていいかも。慣れってこわーい。
• ここでAパート終了。いやー。なんて言うかね。良くも悪くも無駄が無い展開。本当にサラッと終わりましたなー。

＜アイキャッチ＆CM＞

• マック、味をしめたか？。

＜Bパート＞

• いきなり、「ボク、実は途中でバスに乗っちゃいました」真実暴露回想シーンスタート。この手のワープネタを、わざわざ日テレの24時間テレビ＆24時間マラソンにぶつけてくるテレ朝。保守メディアに対する喧嘩の売り方を分かっていると言うべきか、怖いもの知らずな悪意絶賛暴走中と言うべきか。
• 逃げちゃダメだ！なシンジ君になり切れず、現実からあっさり逃げちゃったゆうき君を捕獲し、デザトリアンをお出ましさせるクモさん。ところで、「辛気臭い」って絶対意識して使ったでしょ？＞伊藤女史。
• 数々の男どもを惑わせながらも、きっちり本命はいつき嬢なつぼみ嬢。新ドレスに対するいつき嬢からの賞賛に対する頬の赤らめ度は、尋常ならず。ぬふぅ。
• でまあ、いつものように拉致現場に居合わせ、今回の自転車ベースデザトリアンといつものようにバトル開始な主人公ｓ。これがまたあっさり。真相暴露プレーもあっさり。クモさんのいつもの正論もあっさり。あっさりしてなかったのはキュアサンシャインの容赦ナッシングぶり。この人、本当に拳で語るのが好きなのなー。
• それでも最後は、今日の主役・キュアブロッサムに出番を譲るサンシャインは優しい子。…あれ？キュアマリンの出番は？。
• 今回の見どころは、解放されたゆうき君が、真実を自らの口でクラスメートの皆に語るところからかな。え？「新しい自分になれる服キボウ＝ゆうき君、男の娘デビュー！」のとこじゃないですよ。それは冬コミかぷにケあたりの以下略。
• 勇気を振り絞るゆうき君を必死でフォローする聖母・つぼみ嬢。これは初心な中坊じゃ速攻惚れてまうやろー。そして、そんなつぼみ嬢を今度こそ温かく見守る天使・えりか＆いつき嬢。これはこれで惚れてまうやろー。
• 最後は、ゆうき君の再び箱根の坂越えにチャレンジする宣言と、つぼみ嬢の布メダルと共に男坂（違）に立ち向かう彼の後ろ姿。ちなみに、今回の心の花は「菜の花」。花言葉は「元気いっぱい」。なるほど。

＜ED＞

• 今日のつぼみ嬢の新作ドレス「おはなばたけドレス」をデザインしたのは、福岡在住の張イツンちゃん。おめでとう。
• そしてお嬢さんデザインの限定カードダス1,000枚プレゼント…競争率高そうだなあ。

＜次回予告＞

• 「新技披露でまたサンシャイン無双か！」「と思ったらボロボロとな！？」「さらに、ゆりさん＠CV久川綾女史も参戦するのか！？…なんだか鬱な出会いになりそうな悪寒…」な次回ハートキャッチプリキュア！第30話、サブタイトル「ポプリが家出！いつき、ボロボロです！！」。
• それはそれとして、淫獣暴走エピソードはプリキュアの伝統だよなあ。

　今回の第29話。大きなお友達的にはあっさり薄味風味のエピソード。しかし、小さなお友達、特に「間違いを改めるのはいつだってできる」「間違いを改める勇気を持つことが大事なんだ」ということを学ぶ段階にあるお子さん達にとっては、作り手からのメッセージを呑み込みやすい良エピソード。そして大きな＆小さなお友達でも、ちょっと捻くれたモノの見方をしてしまう層には「よくぞ24時間テレビに喧嘩を売ったものよ！」と喝采を浴びせたくなるそんなエピソード。…あれ？ あっさりあっさり言ってたけど、今回、結構佳作かも。

　ここで「【MMD CUP 5】 TetotoramanTaro -テトトラマンタロウ- 」を紹介。

演出がいちいちおっさんホイホイ。