鹿児島商業界のシンボルと言っても過言ではない山形屋もここまで追い込まれていたかあ。百貨店業界冬の時代は続くなあ。
【速報】老舗百貨店の山形屋が私的整理へ 負債総額360億円、営業は継続 鹿児島市(2024/5/10 南日本新聞)
鹿児島市の老舗百貨店、山形屋(岩元修士社長)が、取引金融機関の支援を受け、経営再建に乗り出すことが10日分かった。私的整理の手法である「事業再生ADR」を昨年12月28日、民間の第三者機関に申請した。金融機関への負債総額は約360億円。新型コロナウイルスの影響などで売り上げが低迷、経営が悪化しており、金融支援を受けて再建を目指す。
営業は継続する。経営体制は変わらず創業家の岩元修士社長、純吉会長は引き続き経営に関与する方向で調整中。
関係者によると、今月28日に3回目の債権者会議を予定しており、メインバンクの鹿児島銀行など全金融機関の合意が得られれば再建計画案の実行に移る。計画は債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ、DES)での一部負債の圧縮やグループ会社統合による組織・人員体制のスリム化、資産の売却などが主な柱になるという。
取引があるのは17の金融機関。昨年5月から山形屋グループ全24社中、山形屋や宮崎山形屋、山形屋ストアなど17社の元本返済を猶予し再建計画を協議してきた。
■山形屋 1751年に紅花仲買と呉服行商として創業。1917年に株式会社化し本格的に百貨店業をスタートさせた。県内外に店舗を拡大しながら物産展や文化催事などにも取り組み、冬の風物詩になっている「北海道の物産と観光展」は道主催の物産展として売り上げ日本一を2022年までに34回記録した。グループ企業に川内山形屋や山形屋ストアなど23社をもつ。
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