「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第10話「巡る思い」感想 ~ 「出会い。そして、すれ違い」

所用でリアタイが半分しかできなかったので、感想は木曜日に追記(2022/12/15一部追記)

エラン5号の想定外のアプローチとその口から吐かれた毒、ミオリネの想定外の塩対応(お互いに信頼していればこそなんだけどねえ)に曇るスレッタ。「デリングに認められて大人へのつま先立ちを始めた子供」ミオリネと「ミオリネの大切な存在である自分に喜びを感じる子供」スレッタの、未熟なる若者たちによるすれ違い。AパートとBパートのスレッタの感情の落差が大きいこともあって、とても観てらんない。彼女たちを表すように半熟のトマトが連なっている描写以上に観てらんない。挙句にこのまま2週間生殺しとかスタッフさん鬼畜すぎるやろ。

少なくともミオリネに「明確な悪意」はないんだよね。あるのはスレッタへの「不器用な善意」。ただ、「それを咀嚼できるだけの器が備わっていない」スレッタに全く伝わっていないだけで。視聴者にはそれが分かるから非常に歯痒い。この歯痒さを自然かつ短時間に演出したスタッフ、大したもんやで。




憑き物が落ちて好青年人生一直線と思ったら、地球・日本の加古川が拠点と思しき(ホントかね?)「フォルドの夜明け」なるガンダム所有組織に襲われるボブことグエル。ここで、乗ってきた船にエアリアルやダリルバルデが積まれていて、ボブがそれを駆って「フォルドの夜明け」のガンダム相手に無双やらかした日には、彼こそ本作の正ヒロインと呼ばれても過言ではない。


ニカ姉は「フォルドの夜明け」とシャディクを繋ぐ連絡員。つまりテロリスト。デリング殺しやらベネリットグループの解散やらに首を突っ込んでいる「ミオリネへの執着を振り切って死亡フラグを立たせまくり」シャディクといい、ニカ姉も危ない橋を渡っている感がどんどん高まっている。危ういなー。風雲、静かに急を告げるか。あ、白石晴香ボイスのニカ姉に違和感無かったですよ。

今回の癒しはAパートで笑顔ニヨニヨのスレッタと、株式会社ガンダムご一党に決闘委員会のラウンジを占拠された挙句、相棒のロウジを探し回っていたセセリアさん。そして本作の数少ない良心を持った大人、ベルメリアさん。

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