サウジ「すいません!嘘ついてました!」「ジャマル・カショギ氏は亡くなりました!」「当局が彼の殺害と遺体の解体と持ち出し要員を準備していた上での殴り合いのケンカの結果です!不幸な偶然です!」

 トルコ当局はカショギ氏が領事館内で殺害されたと主張し、サウジはこれを一貫して否定していた。しかし、同盟国・米国をはじめ真相解明を求める圧力が強まり、当初の説明を一転。事件の幕引きを図りたい考えだが、調査内容が国際社会の理解を得られるかは不透明で、サウジへの批判が高まる可能性もある。

説明は一転させたけど、サウジ上層部はまだ嘘ついているよね。

総領事館を訪れたカショギ氏は館内にいた人物と口論になり、殴り合いに発展して死亡、その事実が隠蔽(いんぺい)されようとしたと明らかにした。

何処の世界に「総領事館の人員総入れ替え済み」「遺体処理班準備済み」の「ステゴロファイト死亡事故」なんてものが存在するかよ。

「とりあえず、これまでの判明した事実と検察の弁明の乖離が激しいよね」
「加えて、偶発的な事故っぽく発表しながら、本件に関与したとして本国で解任された偉い人5人のうちアフマド・アシリ総合情報庁副長官とサウード・カハタニ王室上級顧問は、ムハンマド皇太子の最側近。声明の行間の『考えるな察しろ』臭が強すぎる」
「挙句に、事件の責任を情報機関にかぶせて、事件の真相究明委員会のTOPに黒幕・ムハンマド皇太子を就ける予定とか、茶番過ぎ」
「この酷いシナリオを書いたのは誰だー(棒)ですね」

国際世論に追い詰められた末とはいえ、大国サウジの作文としてはお粗末の極み。大学の卒論じゃないんだから、まさか再提出するわけにもいかんだろ。どうするつもりなんだろ?サルマン国王、というよりムハンマド皇太子一派は。

サウジ、「記者は死亡」認める=総領事館で「口論と殴り合い」―王室顧問ら5人解任

【カイロ時事】サウジアラビア検察当局は、予備調査の結果として、トルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で今月2日に行方不明になったサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が死亡したことを初めて公式に認めた。
総領事館を訪れたカショギ氏は館内にいた人物と口論になり、殴り合いに発展して死亡、その事実が隠蔽(いんぺい)されようとしたと明らかにした。国営メディアが20日伝えた。
調査は継続中だが、これまでにサウジ国籍の18人が拘束された。検察は、関与した全員を訴追すると強調。またサルマン国王の命令で、王室顧問と情報機関高官ら計5人を解任して政府の責任も認めた。国王は、情報機関の再構築のためムハンマド皇太子をトップとする委員会設置を指示した。
事件をめぐっては、ムハンマド皇太子によるカショギ氏拘束の指示疑惑や、容疑者のうち複数は皇太子とつながりがあると指摘する報道も相次ぎ、皇太子が深く関与したとの見方が強まっている。しかし、検察の発表では、事件が過失によるものだと示唆し、皇太子の関与や指示を示す言及もなかった。
トルコ当局はカショギ氏が領事館内で殺害されたと主張し、サウジはこれを一貫して否定していた。しかし、同盟国・米国をはじめ真相解明を求める圧力が強まり、当初の説明を一転。事件の幕引きを図りたい考えだが、調査内容が国際社会の理解を得られるかは不透明で、サウジへの批判が高まる可能性もある。

◇サウジ検察発表の調査結果要旨
一、ジャマル・カショギ氏はトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で居合わせた人物と口論・殴り合いとなり、死亡した。
一、死亡は隠蔽(いんぺい)されようとした。
一、容疑者はカショギ氏をサウジに連れ戻す目的でトルコを訪れた。
一、サウジ国籍の18人を逮捕。事件に関与した全員を訴追する。
一、国王令で、王室顧問や情報機関高官ら5人を解任する。
一、国王令で、ムハンマド皇太子を長とする委員会を設置し、情報機関の再構築と規則の見直しなどを行う。

(2018/10/20 時事通信)

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