ちょうど4年前のこの事件を思い出した。
「成りすましで痴漢募集」伊勢川洋二事件は結構恐ろしい件について(2013/7/9)
インターネットの掲示板で「痴漢してくれる人を望む」などの書き込みを見てJR和歌山線の電車内で痴漢をした男が逮捕された事件で、和歌山県警和歌山東署は9日、女性になりすまして他人に痴漢行為をさせたとして、大阪国税局海南税務署(同県海南市)の上席調査官、伊勢川洋二容疑者(49)=同県紀の川市粉河=を県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で逮捕した。同署によると、伊勢川容疑者は「電車に乗って書き込んだ」などと容疑を認めている。
逮捕容疑は、通勤時に見かける女性になりすまし、4月23日ごろから掲示板に「痴漢してくれる人いませんか」などと記載。同30日午前7時15分ごろ、JR粉河駅から女性と同じ普通電車に乗車して女性の乗車位置や着衣の特徴を掲示板に書き込み、それを読んだ男に車内で女性の下半身を触るよう仕向けたとしている。
この時も、「ターゲット本人≠ターゲットのガセ情報発信者」なやり方で、いくらでも冤罪や醜聞を捏造できるネットの危険性にゾッとしたが、やっぱり実際にやってる奴いたんだなあ。
今回の容疑者の犯行動機が、ただの悪質な悪戯か、ひと頃のリベンジポルノの変形版かは分からんが、この先、同種の冤罪捏造事件は増えるだろうなあ。だって、自分の経験や知識に拠らず、ネット上の情報だけで動く人は、増えはしても、減りはしないだろうから。
それはそれとして、2013年の伊勢川容疑者は県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で、2017年の今回の容疑者は名誉毀損容疑で逮捕された。しかし、彼らがやらかした行為の危険性は、迷惑防止条例違反や名誉毀損レベルの話じゃないよね。
「私、レイプ願望があるJCです。通っている学校は七色ヶ丘中学校、髪の色はマゼンダで…」なんて捏造書き込みを丸呑みした強姦常習犯が、その少女を襲ったりしたら、捏造情報犯はどういう罪に問われるんでしょうねえ
同じことを、教育機関や企業組織、交通機関で多人数の個人情報に触れることができる捏造犯に上手くやられたら、シャレにならんぞ。警察屋さんには、マジに対策と警告を打ち出してほしいところだ。
「援交募集」知人女性なりすまし投稿容疑 男性逮捕
知人女性になりすましインターネット上に女性の名誉を傷つける投稿をしたとして、○○県警は10日、男性を名誉毀損(きそん)容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めている。
○○署によると、容疑者は5月21日、専門学校生の女性(18)の顔の画像や名前を使って女性になりすまし、自身のスマートフォンからSNS上に女性が援助交際を募っているといううその内容を投稿して、女性の名誉を傷つけた疑いがある。容疑者と女性は知人で、女性が5月下旬に署へ相談して発覚したという(以下略)
追記:諸事情から一部情報を削除・変更してあります。
(7月10日 朝日新聞)
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