「成りすましで痴漢募集」伊勢川洋二事件は結構恐ろしい件について

「自分は痴漢で捕まりたくないが、ターゲットの女性が痴漢されて苦しんでいる姿を見て興奮したい」という輩が、この手を使ったケースって他に無かったのかな?。

そういう輩が、リアルタイムでターゲットの服装などの特徴を込みで発信し続けていたら、痴漢願望がある女性が実在すると信じる、いや、「信じたい」痴漢が、合意のプレーだと興奮して引っかかったケースって、結構あるんじゃないかと思ってしまう。人って、老いも若きも、健常者も異常者も、基本、見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じないから。

そう考えていたら、この「ターゲット本人≠ターゲットのガセ情報発信者」なやり方で、いくらでも冤罪や醜聞を捏造できることに気が付いた。伊勢川容疑者は県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で逮捕されたけど、その行為の危険性は、迷惑防止条例違反どころの騒ぎじゃないだろ。

<痴漢>国税局調査官を逮捕 女性になりすまし「痴漢して」

インターネットの掲示板で「痴漢してくれる人を望む」などの書き込みを見てJR和歌山線の電車内で痴漢をした男が逮捕された事件で、和歌山県警和歌山東署は9日、女性になりすまして他人に痴漢行為をさせたとして、大阪国税局海南税務署(同県海南市)の上席調査官、伊勢川洋二容疑者(49)=同県紀の川市粉河=を県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で逮捕した。同署によると、伊勢川容疑者は「電車に乗って書き込んだ」などと容疑を認めている。
逮捕容疑は、通勤時に見かける女性になりすまし、4月23日ごろから掲示板に「痴漢してくれる人いませんか」などと記載。同30日午前7時15分ごろ、JR粉河駅から女性と同じ普通電車に乗車して女性の乗車位置や着衣の特徴を掲示板に書き込み、それを読んだ男に車内で女性の下半身を触るよう仕向けたとしている。
同署は女性を触った男2人のうち1人を強制わいせつ容疑で逮捕。男は「書き込みを見て触った」と供述した。和歌山地検はこの男を5月21日、処分保留で釈放した。
5月11日に伊勢川容疑者が「女性の特徴を書き込んだ」と同署に出頭してきたため、県警は任意で事情聴取。自宅と海南税務署を家宅捜索するとともに携帯電話の通信履歴などを調べていた。
大阪国税局の上願(じょうがん)敏来(としき)国税広報広聴室長は、「職員が逮捕され誠に遺憾。税務職員としてあるまじき行為で、今後の捜査を踏まえ厳正に対処する」とコメントした。【竹内望、道岡美波】

(7月9日 毎日新聞)

ネットに自分に関する嘘な情報が流され、不特定多数の好奇の目が自分に注がれていると自覚なり想像するだけでも、結構、精神的にキツイ。

学校サイトでのいじめ事件の被害者って、こういう境遇に置かれていたのかなと、今更ながらに考えてしまった。

ここで「罵れ!あやせさんW【FULL】」を紹介。


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彼女に限らず、思い込みってこわーい。

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