「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」～ 2017東京都議選は小池百合子率いる「都民ファーストの会」が予想以上の圧勝、党重鎮のオウンゴールが続いた自民党は自業自得の惨敗

選挙における「世論」という存在は恐ろしい。特に、国政のイメージに左右されやすく、かつ東京都を越えた影響を日本全体に及ぼす「都民の世論」という魔物は恐ろしい。というか読みが難しい。そして今回、読みと結果の差異は、近年まれに見る大きさと深刻さだった。

「自民39都民35公明22無所属9」2017都議選予想・前日編な件について(2017/7/1)

政党名 23区予想他都市・選挙区予想合計

自民党 25 14 39

都民ファースト 25 10 35

公明党 18 4 22

民進党 3 5 8

共産党 12 1 13

生活者ネ 0 1 1

諸派無所属 4 5 9

合計 87 40 127

政党名	23区予想	他都市・選挙区予想	合計
自民党	25	14	39
都民ファースト	25	10	35
公明党	18	4	22
民進党	3	5	8
共産党	12	1	13
生活者ネ	0	1	1
諸派無所属	4	5	9
合計	87	40	127

昨日の予想と比べると、自民と民進がともに4-5議席前後ずつ都民ファーストやそのシンパ「隠れ都民」無所属に喰われてる。最終的には、自民34-35、都民ファースト44-46、民進3-4、隠れ都民が10前後といったところか。

（追記：7/3 0：22議席確定。自民23、都民ファースト49、公明23、民進5、共産19、生活者ネ1、維新1、無所属6。都民だけじゃなく最後まで競り合った共産にも喰われた自民党は過去最悪の惨敗。都議会第2党は第2党でも公明党と同数。共産党にぴったり後ろに着かれての23議席とか、アムリッツア会戦で壊滅した自由惑星同盟軍＠銀河英雄伝説もビックリよ）

「潔く惨敗を受け入れましょ＞自民党シンパの皆さん」

都議選終了後、公明党が間に入って、自民党-公明党-都民ファーストの会が連携し、民進党その他の野党残存勢力を駆逐して国政選挙に備える未来予想図が見えてきたんですが、これは幻覚や妄想でしょうか。 / “「自民39都民35公明22無所…” https://t.co/Gbam8auB0n

— wer y sagt (@kaguramay) 2017年7月1日

今回の都議選で、民進党をはじめとする「非・自民系」野党勢力は、共産党を除いて都議会からほぼ駆逐される形になった。それはそれで良しとすべきか。

それにしても、この1週間で一気に風向きは変わった。いや、その原因の半分以上は、自民党上層部の自爆テロだけどさ。「加計学園だけがダメなら全国に獣医学部作らせる」と開き直った安倍晋三総理大臣、「自衛隊として自民党候補をよろしくお願いします」と大失言した稲田朋美防衛大臣、「違うだろぉ～！」「このハゲ！」でイメージ最悪な地を晒した豊田真由子衆院議員だけでもきつかったのに、その後からも下村やら二階やらが地雷を踏み抜きまくった。そら、負けるわ。いや、小池に勝たせるわ。

とりあえず、大敗したとはいえ、自民党は都議会第2党に収まった。一方、全滅は免れたが敗勢が続く民進党は、蓮舫の責任問題がまた出てくるだろうなあ。

このリングに、熱湯コマーシャル準備済みの蓮舫が乱入できないところに、今の民進党の限界を感じる。 / “【ますます】オウンゴール安倍にルチャリブレ東京が挑戦状。その場にストーカー籠池が乱入 -街角プロレス in AKIHABARA…” https://t.co/TYyJuPAlUg

— wer y sagt (@kaguramay) 2017年7月1日

昨日の秋葉原プロレスに、蓮舫がマダム寿司の向こうを張って水着姿で参加していても大勢は変わらなかっただろうが、「最後の見せ場」にはなったかも知れないな（哀）。

東京都議選小池知事を支持する勢力が過半数確実自民は大敗か

東京都議会議員選挙は、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が、自民党に代わって都議会第１党となり、公明党などを加えた小池知事を支持する勢力が、過半数の議席を獲得することが確実です。自民党は、選挙前の議席を大幅に減らして大敗し、過去最低となる可能性があります。

ＮＨＫは、有権者の投票行動や政治意識を探るために投票日の２日、東京都内５３６か所の投票所で投票を終えた有権者、４万４０００人余りを対象に出口調査を行い、６８％にあたるおよそ３万人から回答を得ました。

出口調査や情勢分析の結果、小池知事が代表を務める都民ファーストの会は４８から５０議席を獲得する見通しで、都議会第１党となるのが確実です。

また、都民ファーストの会と選挙協力を結ぶ公明党は２１から２３議席、東京・生活者ネットワークは１から２議席を獲得する見通しです。

さらに、都民ファーストの会が推薦する無所属の候補者も３から１０議席を獲得し、これにより、小池知事を支持する勢力は合わせて７３から８５議席になる見通しで、都議会の過半数の議席を獲得することが確実です。

一方、自民党は、多くの選挙区でほかの政党の候補者と競り合っていて、１３から３９議席の見通しです。選挙前の議席を大幅に減らして大敗し、昭和４０年と平成２１年の３８議席をさらに下回って過去最低となる可能性があります。

共産党は１０から２３議席、民進党は２から９議席、日本維新の会と社民党は１議席を獲得する可能性があります。

諸派と、無所属のうち都民ファーストの会の推薦を受けていない候補者の議席の獲得は難しい情勢です。

(7月2日 NHK)

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