【ISが】イラク政府の「軍事的」「外交的」「宗教的」弱点が際立つ、アンバル州の州都ラマディ失陥劇【強いわけじゃない】(2015/5/15)
正規軍だけではIS相手に勝負にならず、実質的にイラン軍である民兵集団を自由に動かすわけにもいかず、シーア派部隊をスンニ派解放のために動かすだけの統率力も持っていない、そんなイラク政府。
上記のエントリーのパラグラフを単語をいくつか入れ替えると、「なんということでしょう。中東の事情の手にかかれば、イラク政府の無力の事情がシリア政府の無策の背景に早変わり」という「大改造!!劇的ビフォーアフター」的説明一行な、パルミラ陥落。
イラクのラマディの方は奪還作戦が奏功し始めているけど、その一方で、バグダッド近くのフサイバやシリア・イラクの検問所エリアを奪われるという一進一退。イラク政府も、シリアのアサド政権も、なんというか、
「成長と進歩」「しないねえ」「ですねー」
ただ、いくらイラクやシリア政府が無力だとしても、ここ最近のISの軍事行動って手際が良すぎな気がするんだよね。何かが変わったんだろうか。特に現地の前線指揮部門で。
遺跡都市で400人殺害か=「イスラム国」、女性・子供ら標的―シリア
【カイロ時事】国営シリア・アラブ通信は24日、地元筋の話として、過激派組織「イスラム国」が制圧した中部の遺跡都市パルミラで、多数の女性や子供、高齢者を含む少なくとも400人を殺害したと報じた。
同通信によれば、政府機関で働く職員やその家族らが標的になった。また、パルミラ脱出を図る数千人の行く手を阻み、所持品を没収するなど住民への締め付けを強めているという。
「イスラム国」はアサド政権の軍部隊との交戦の末、21日にパルミラ全域を支配下に置いた。掌握した地域では、抵抗する住民を殺害しているとの情報が出ていた。
(5月24日 時事通信)
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