世界初のiPS細胞の移植手術が成功した件について

 理論は実証を食んで確立され、確立された技術は現実に取り入れられて初めて用を成す。当たり前だよね。その当たり前の手順を踏んでなされた今回の快挙を、快挙として喜べることに、本来不必要な苦い感覚を混ぜなくてはならないのは、全て、STAP細胞騒動における小保方晴子陣営と理研の老人たちと、連中を早々に追い詰めなかった愚物共のせい。

 iPS細胞から作った網膜色素上皮細胞の移植技術と効果が、今回の臨床手術で100%確立するわけではない。症状の回復失敗だけで無く、思わぬ副作用を呼び起こすこともあるだろう。しかし、それでも、上記のような手順を踏んだ正当な試行錯誤であるならば、それを社会は、正当な評価と疑問は提示しながらも、忍耐強く見守るべきだ。

 そして、当たり前だが、iPS細胞はSTAP細胞とは違う。少しでもこの分野の素養がある人間ならば、不自然な点にすぐ気がつく、関係者が語るべき肝心な要素が語られていない点に気がつく、そんな理論-実証過程で既に穴だらけだったSTAP細胞の研究と、iPS細胞のそれとは違う。STAPの連中とその支持者共に対するのに必要な忍耐と、iPSの研究者に対して必要な忍耐も違う。いや、「違った」。

 だからな、もうたくさんだ。自分の見識不足をワキに置き、自分の知見で結論を出せないからと、STAP細胞「詐欺」の早期追及の動きを批判していた愚者は、これからは黙ってろ。自分の主張に都合の良い手続き論や情報の欠片ばかりを並べたてて、小保方陣営を無責任に擁護し続けたアオ臭い頭でっかちも黙っていろ。お前らのその振る舞いは、慎重な知者のそれではない。臆病な三流小才子のそれだ。お前らは、理解できない科学の世界の邪魔などせず、せいぜい好きな本の書評だけでも書いていれば良い。

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 頼むから、この先、iPS細胞研究の邪魔だけはするな。STAP騒動でのお前らは、科学の進歩にとって、本当に邪魔な存在だった。

初のiPS移植 滲出型加齢黄斑変性、国内患者70万人に光明

失明、日本でも増加

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った初の移植手術が行われた滲出(しんしゅつ)型の加齢黄斑(おうはん)変性。重い視力障害が生じる難病で、国内の患者数は70万人以上と推定される。高齢化などを背景に急増しており、再生医療による根本的な治療法確立への期待は大きい。

 加齢黄斑変性は網膜の中心部(黄斑)に障害が生じて物がゆがんで見えたり、視力の低下が起きたりする。高齢者に多く、日本では男性の割合が高い。欧米の先進国では成人の失明原因の第1位で、日本でも失明する患者が増えている。

 網膜の下に異常な血管が生じ、出血を伴う滲出型は進行が早く、急激に視力が低下する。日本人に多いタイプで、患者全体の約9割を占めるという。

 平成19年の疫学調査によると、患者数は9年間で倍増している。高齢化に加え、食生活の欧米化や喫煙などとの関連が指摘されているが、原因はよく分かっていない。

 異常な血管形成を抑制する治療薬が数年前に登場し、視力の維持が期待できるケースも出てきたが、根本的な治療は困難だ。

 iPS細胞を使えば、病変部を正常な細胞に置き換えることができ、新たな治療法として期待が高まっている。

(9月13日 産経新聞)

iPS臨床手術 理研再生研、再起へ光 「新しい一歩になってほしい」

 先端医療センター病院で行われたiPS細胞を使った移植手術。患者募集やiPS細胞作製、細胞シートの培養は、隣接する理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)を中心とする3施設で連携して行われた。STAP(スタップ)論文不正問題やCDB副センター長だった笹井芳樹氏の自殺、CDBの規模縮小-と暗い話題が続いただけに、今回の移植は久しぶりの明るいニュースとなった。

 「患者への丁寧な配慮が今日の手術につながった。非常に素晴らしいと思う」。CDBに勤める40代の男性研究者は、手術が無事行われたことをかみしめるように喜んだ。

 CDBの研究成果はこれまで「(医療への)応用の可能性を“底上げ”して話す傾向があった」と指摘。「それでは患者のためにならない。『iPSで一発逆転』ではなく、少しずつ着実によい組織にしたい」と再起への意欲を口にした。

 3施設は神戸市などが約500億円をかけてポートアイランドで進める「医療産業都市構想」の中核施設。平成15年には先端医療産業特区に認定され、「計算速度世界一」を2度獲得したスパコン「京」をはじめ約280社が拠点を構える。しかし、STAP問題以降は暗い話題ばかりが取り上げられていた。

 神戸市の久元喜造市長は「治療法の確立に、神戸発の新しい医療技術が貢献することを期待したい」。市の担当者も「実用的研究を行うというCDBの改革案にも沿う」と安堵(あんど)した様子だった。兵庫県科学振興課の担当者も「理研の新しい一歩になってほしい」と期待を寄せた。

(9月13日 産経新聞)

 ここで「【アイマス】Smooth_Criminal【手描き】」を紹介。


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スタイリッシュ食っちゃ寝。これはずるいわーw

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