スコットランド、英国からの「独立」まであと少し ~ 世論調査結果で独立賛成派が反対派を上回る

 目先2ポイント程度のアドバンテージは誤差の範囲だが、1月前は独立反対派が賛成派より20ポイント近く優位に立っていたことを考えると、足元の独立賛成派の勢力伸長は明らか。住民投票までの残り1週間半で、賛成派がより支持を伸ばす可能性は高いとみる。スコットランド民族党が現地の政権を握って3年、下地が固まってきた中での住民票の陣取り電撃作戦の結果だ。今から大きく崩れることはあるまい。

 足元では、ドネツクらウクライナ東部の「分権」込みの停戦交渉が進行中なことも、独立賛成派の追い風になっている。もしかすると、独立賛成派の勢力をこの1月で急進させたのは、ウクライナの親露勢力やスペインのバスク独立派のような「独立ナカーマ」な外国勢力かも知れないが、その真相は分からない。多分、真相が分かることは永久にないだろう。だが、それでいい。

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 英国以外の国民、欧州の民以外の我々が得る果実が同じであるなら、果実が熟れるまでの経過などどうでも良い。経過に流血が伴うか、砲火を必要とするかは、現地の当事者の問題だ。

独立賛成、初めて反対上回る=スコットランド住民投票-英紙調査

 【ロンドンAFP=時事】英紙サンデー・タイムズは7日、スコットランド独立の是非を問う18日の住民投票を前に最新の世論調査結果を掲載し、独立「賛成」は51%、「反対」は49%だった。態度未決定者は除かれた数字で、2ポイント差は誤差の範囲内だが、同種の調査で賛成が反対を上回ったのは初めて。

(9月7日 時事通信)

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