秋篠宮妃紀子さま、第3子ご懐妊

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060207it12.htm

 まずは、ご懐妊まことにおめでとうございます>紀子さま。「おめでた」は文字通り純粋におめでたいこと。赤っぽい人も電波っぽい人も今回くらいは眦を下げて「紀子さん」でいいから「おめでとう」とコメントして欲しいところです。

 

 ですが、やっぱりというべきか。意識的にメディアで流されなかったタームが1つありました。曰く「今度は男の子」。そして時を同じくして棚上げの機運が高まりつつある皇室典範改定論議。

 ぶっちゃけ今国会における皇室典範改正の動きは拙速、それも小泉首相の私的諮問機関が提出した全く要領を得ない報告書をベースにした根拠薄弱なものです。そもそも「皇室典範に関する有識者会議座長」吉川弘之…っておい、皇室をロボットにしたいからこのおいちゃんが議長適任ってわけですか? そういうアイロニーを効かせた人事なわけですか?>首相閣下。で、ライブドア問題やら耐震強度偽装問題やらめんどいのが増えたら、紀子さまのご懐妊を奇禍に都合よく棚上げですか?(いつものように小泉さんだけはやる気満々だけど) 女系天皇議論って、殿下御一人のご懐妊で後送りされるような軽い問題なのですか?

 神楽は基本的に女系天皇反対論者です。理由は女系=新しい皇統の成立により、これまでの万世一系の皇位継承の伝統が途切れる可能性が高いから。もっと露骨に言うと新皇統による皇室とその権威の乗っ取りが可能になるから。どこの外国や宗教団体がそれを狙っているとは言いませんが。逆に言えば、その伝統が守られる限りにおいて女性天皇は全然オッケーだと考えています。ですから女系天皇と女性天皇とがごっちゃに議論されがちな今の風潮には違和感を禁じ得ません。連結する可能性はともかく個々の論点は全然違うってのに。

 もちろん、今回の慶事で改定の流れが止まるのはいい。それはいいんです。ただ、テーマの重要さに比して為された準備と議論の浅薄さに寂しさを感じるのです。このギャップはいったい何故生まれ、そして世論の一定数はいったい何故そのギャップを受け入れたのか。神楽はそのことに薄ら寒さを感じるのです。

 ともあれ、この度のご懐妊自体は敢えて言うまでも無くおめでたいことです。秋篠宮家は眞子内親王殿下も佳子内親王殿下も可愛らしいお方なので、きっと次のお子様も「萌え~☆」に違いない。それが今から楽しみです(結局それかい>自分)。

「女系天皇論」の大罪

「女系天皇論」の大罪

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