ライブドアの堀江社長ら4人逮捕…証取法違反容疑
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe5900/news/20060123it13.htm
「Opera」横取り騒動の折、T社側に居て一部始終見ていた身としては、まずは溜飲が下がる思いです。同時に、堀江容疑者らの騒動のおかげで証券市場が被った被害と、堀江容疑者らの騒動のおかげでプチ堀江の跋扈が今後少しは大人しくなるだろうとの期待を考えあわせると、少し複雑な気分ではあります。
実際のところ、電子メールなどの証拠はあるとは言え、今回の容疑程度で関係者に投網をかけて一網打尽に逮捕というのは、前例を見る限りかなり「?」なオチです。堀江容疑者や宮内容疑者の身柄を確保した東京地検特捜部には、証取法違反程度じゃない別の目的があるということなのでしょう。これを機に、特捜部には、IPOやベンチャー投資に絡む反社会勢力の存在についてぜひともメスを入れて白日の下に晒して欲しいものです。
海外メディアの一部には、今回の騒動を「旧勢力が新興勢力を潰した結果」と報道しているところもありますが、とんでもない。高い技術力や合法的なビジネスモデルを確立している本当の競争力を有した新興勢力・企業が伸長するために、ライブドア(というかオンザエッジ)のようなエセベンチャーは早めに潰しておくべきだったのです(今回の逮捕はむしろ遅すぎと言えます。遅すぎたから傷もでかくなる)。先日の日経新聞でも、「はてな」を引き合いに出しながら上記のようなことを主張していましたが、全くその通りだと思います。
でも、この騒動が一巡したら、遠からず第二第三のホリエモンが持ち上げられることになるのでしょうね。ニッポン放送騒動の最中、ほかに催しているヲタサイトで「堀江と堀江を支持している層の姿を見ていると、かのヒトラーと彼を支持したワイマール体制下での社会的弱者・労働者層の姿が瞼に浮かぶのは私だけでしょうか?」とコメントしたことがありますが、その「構造」はそうそう変わりはしないでしょうから。実際、今もホリエモンを支持している人いるし。
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