米国中間選挙の結果については、民主党の大敗よりも茶会党勢力の躍進にこそ留意すべき

 米国民主党&オバマ政権の大敗は、ここまでの政権運営の結果からすると当然。特に驚くようなことじゃありません。ただ、今回の選挙結果を促した要因の1つとして、反動的な民間極右勢力・茶会党(ティーパーティー)が大きな役割を果たした点は、あまり歓迎できませんね。度を越した極右・保守主義の台頭は、往々にしてファシズムの素地になりますから。

 弊ブログでも2年前に左巻きのおイヌ様達から噛みつかれたことのある神楽ですが、政治的信条は基本的に保守中道です。現状無視の極左政権にはもとよりノーサンキューですが、極右の台頭も上記の理由から同様に歓迎しません。現在の日本の民主党政権は3年先まで衆議院の解散総選挙はやらないと宣言していますが、無能を絵にかいたような彼らに3年も時間をあげていたら、日本でも茶会党のような「無知かつ偏狭で操られやすい愛国者」集団が幅を利かす可能性があります。そうなると、左巻きさんだけではなく、無党派一般層そしてまともな保守層にとっても不幸と言うものです。

 早い話、今回の米国中間選挙の結果を受けて言いたいのは、次の1つだけですよ。「民主党政権は早々に下野して、日本が右に振れ過ぎる前に政界ガラガラポンに協力しろ」。

共和党、下院で過半数獲得へ 上院は民主党が維持の見通し

ワシントン(CNN) 2日投開票の米中間選挙は、CNNの出口調査に基づく独自集計によると、共和党が下院で50議席以上を上積みして過半数を制することが確実となった。一方、上院では民主党が過半数を維持する見通し。

下院選では、東部から中西部にかけて多くの州で共和党の勝利が相次ぎ、マイケル・スティール全国委員長はCNNに「55議席獲得」との見通しを示した。共和党は新たに39議席を獲得すれば下院の過半数に達する。

上院選ではインディアナ州に続き、アーカンソー、ノースダコタ、ウィスコンシン各州でも共和党が民主党から議席を奪う見通し。アーカンソーではジョン・ブーズマン候補が民主党の現職議員を破り当選を確実にした。共和党はケンタッキー、フロリダ、サウスカロライナ、アラバマ、オクラホマ、ノースカロライナ、オハイオ、ニューハンプシャー、アリゾナ、ミズーリ、アイオワ、ルイジアナ、ユタ、サウスカロライナ、アイダホ各州でも議席を守っている。ただ、上院で共和党が過半数を占めるためには新たに10議席獲得する必要がある。

民主党は、デラウェア州でクリス・クーンズ候補が保守系の草の根運動「ティーパーティー」の推薦候補に勝利。ウェストバージニア、コネティカット、バーモント、メリーランド、ニューヨーク、オレゴン各州でも共和党の挑戦を退ける見通しだ。

民主党幹部らによると、投票率の速報では2008年大統領選で民主党の支持基盤となった女性層が振るわず、一方でオバマ政権の医療保険改革に不満を抱く多数の高齢者が投票所に足を運んだとみられる。

(11月3日 CNN.co.jp)

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