「メキシコ&4R」は穂積の鬼門

 次は「3度目の正直」か。それとも「2度あることは3度ある」か。

ボクシング 長谷川TKO負け フェザー級初防衛ならず

 世界ボクシング評議会(WBC)のトリプルタイトルマッチ各12回戦が8日、神戸市のワールド記念ホールで行われた。フェザー級王者、長谷川穂積(30)=真正=は同級1位、ジョニー・ゴンサレス(29)=メキシコ=に四回58秒、TKO負けし、初防衛に失敗。WBCバンタム級王座10回防衛と合わせ、国内歴代単独2位の世界王座通算11回防衛はならなかった。ゴンサレスは世界ボクシング機構(WBO=日本非公認)バンタム級に続く世界2階級制覇。トリプル戦は当初、東京・両国国技館で行う予定だったが、東日本大震災の発生により、観客や選手の安全面を考慮し、変更された。

 挑戦者が強打一発で王者からベルトを奪った。スピードを生かしたい長谷川に対し、ゴンサレスも速いパンチで対抗し、互いに激しい打ち合いを展開。だが四回、長谷川が前に出たところを、ゴンサレスがカウンター気味に右フックで顔面をとらえてダウンを奪った。リズムをつかみかけた長谷川だったが、一発に泣いた。

(4月8日 毎日新聞)

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