民進党 前原代表「枝野さんに申し訳ない」(毎日新聞 2017/10/7)
前原氏「首相に自民議員はない」 将来は希望に参加(京都新聞 2017/10/7)
自分も、【民進党左派救済の「民主党」結成構想は希望の党の思う壺な件について(2017/10/2)】を書いた頃は、枝野新党=立憲民主党がここまで世論の支持を得られるとは思っていなかった。枝野のような個々の大物はともかく、民進党左派の選挙弱者の救済組織など、自民党や希望の党の物量の前には鎧袖一触だろうと考えていた。
だが、それは間違っていた。
9/29の「全員受け入れる気はさらさらない」という排除論を展開して以降、小池百合子は、世間から「傲慢な権力者」「反対者を力で潰す圧制者」「自民党と裏で気脈を通じる背信者」、有権者特にB層有権者から「悪玉」と認定された。
一方、その彼女に反旗を翻したことで、枝野幸男は「善玉」な抵抗者としてのポジションを獲得した。同情と期待ないまぜの世論の支持の風を受けつつ、新党を立ち上げることができた。1年前の都知事選・都議会選における小池百合子や都民ファーストの会のように。
小池百合子は気づいているだろうか。彼女自身が、枝野幸男を1年前の自分のポジションに押し上げてしまったことを。
まだ正式に選挙戦は始まっていない。しかし、小池のリベラル/左派排除に対する枝野の抵抗組織・立憲民主党ができた10/2が、今回の総選挙のターニングポイントだったことは間違いないだろう。「悪玉」小池百合子の「希望の党」は一定数以上の議席を確保できるだろうが、選挙後の勝者にはもはやなれない。「善玉」枝野幸男の「立憲民主党」はせいぜい20~30議席しか獲得できないだろうが、選挙後のリベラル勢力再編の核となるポテンシャルを既に有する。
今日の前原の2つの発言は、彼が行き当たりばったりの小才子であるが故に、政局の現状に対して素直に反応したものである。曰く「枝野に先あり。小池に先無し」。
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