昨年、ポーランド総選挙で反難民政党「法と正義」が圧勝した時以上の衝撃。いくら、難民流入騒動に辟易しているオーストリアだからって、連立与党の候補が2人とも決戦投票に残れないばかりか、両候補の投票を併せても「ナチスの眷属」FPOeのノルバート・ホーファーに遠く及ばないとか、ジョークにしてもブラック過ぎるやろ。
でも、そのブラックな結果は、間違いなく今のオーストリア国民が望む自国の姿なんだよな。
「このお馬鹿さんが!」
で、終わらせるには深刻過ぎる、オーストリア国民の嘘偽らざる本音。
シリアなどからの難民や移民の流入が大きな問題となっているオーストリアで大統領選挙が行われ、極右政党の候補者が支持率でトップとなり決選投票に進む一方で、与党の候補者はいずれも決選投票に進めず、この問題を巡る政府の対応への国民の不満が表れる形となりました。
オーストリアでは24日、任期満了に伴う6年に1度の大統領選挙が行われました。
選挙には6人が立候補し、開票の結果、極右政党とされ、厳格な難民対策を求めてきた「自由党」のホーファー氏が36%の票を獲得し、トップに立ちました。
しかし、当選に必要な過半数には届かず、地元メディアは、およそ20%の票を獲得した「緑の党」出身のファン・デア・ベレン氏との間で、来月22日に決選投票が行われると伝えています。
一方、連立政権を組む「社会民主党」と「国民党」の候補者は、いずれも10%余りの得票にとどまりました。
オーストリア政府は当初、シリアなどから流入する難民の受け入れに寛容な姿勢を示していましたが、ことしに入ってからは難民を受け入れる数に上限を設定するなど迷走していて、今回の結果は政府の対応への国民の不満が表れたものと受け止められています。
大統領の実質的な政治権限は大きくありませんが、オーストリアでは第2次世界大戦以降およそ70年にわたって、一貫して社会民主党か国民党が支持する人物が大統領を務めてきただけに、両党にとっては歴史的な敗北となりました。
(4月25日 NHK)
一押しして頂けると励みになります<(_ _)>
コメントを残す