【私はシャルリー】イスラム各国で「シャルリエブド」への抗議デモ続く。死傷者多数発生【私はムハンマド】

 被害者と正義の味方の傲慢が、新しい被害者と新たな正義の味方の暴走を生む。過去の人類の歴史で何度繰り返されたかわからない愚行が、今また、フランスの一風刺紙の驕りから引き起こされそうになっている。いや、既に引き起こされている。

【被害者の自己正当化】「シャルリー・エブド」最新号に再び預言者ムハンマドの風刺画【正義の味方の傲慢】(2015/1/13)

また血が流れても、煽ったのは「表現の自由」側だとしても、罪は全て血を直接流させた当事者にありとでも言うのだろうか。言いたいんだろうか。

 1月7日に最初の血を流した責任は、表現の自由に無法な暴力を加えたイスラム教過激派にある。しかし、その後の世界各国で引き起こされている流血と憎悪の嵐を引き起こしている責任は、表現の自由の美名のもとに被害者の怒りの暴走を正当化し、西欧・キリスト教圏の正義を押し付けている連中だ。小はシャルリー・エブドの連中、大はフランス全土で「私はシャルリー」を絶叫しながら練り歩いた世界のVIP達に至るまで。

 「私はシャルリー」。これは世界を一つにまとめる希望の言葉ではなく、世界を歪な二極化や安直な対決構造へと誘う呪いの言葉だ。イスラム諸国で「私はムハンマド」という怒りと対抗軸の言葉を生んだことからも、それは明らかだ。

 シャルリー・エブドは表現の自由を弄したことについて、いつか重大な責任を取ることになるだろう。覚悟をしておくことだ。

 それは1月7日に続いて身内を殺されることではない。1月7日に身内だけでなく他のフランス国民もテロに巻き込んだ後になってなお、「泣くムハンマド」というやらなくても良い追い打ちを世界中のイスラム教徒にかましたことへの報いだ。世界中に文化間闘争の火種を蒔いた結果に対して、世界中からの憎悪と避難に晒されながら、その責任の重さに心を引きちぎられる地獄の業苦だ。

 まったく、バカなことをやらかしてくれたもんだ。願わくば、彼らが受ける報いが、社会の自制が効くうちに、パリが花の都であり続けるうちにもたらされますように。廃墟の中で生き残った連中をリアルに吊るし上げても、もう誰も幸せにはならないのだから。

テロリストvs治安部隊の殺し合いは、フランスからベルギーに飛び火(2014/1/16)

次はドイツかね。中東テロ組織との関係や今回の一連の騒動との順番から行くと。

 今日、ドレスデンやベルリンでのテロ計画が発覚した。ここまでは予想通りだ。この次はおそらくオランダ。しかし、そこから先はもう読めない。北はスウェーデンからデンマーク、南はスペインやイタリアに至るまで欧州はもうどこでもテロが起こりうる。中東、アフリカは言うに及ばず。これらの地域では、もう何が起きるかわからんぞ。

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 そして、その混乱に乗じてウクライナ東部地域に攻勢をかけ、ドネツィクの国際空港を制圧した同国親露勢力。と、ロシア軍。まったく、こういう時のソツの無さは相変わらずだな。おそロシヤ、プーチン大統領。

仏紙の風刺画掲載、イスラム各国で抗議デモ

 襲撃を受けたフランスの新聞社『シャルリエブド』が最新号にイスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画を再び掲載したことに対し、イスラム教の国々では反発が高まり、死者も出る事態となっています。

 パキスタンでは16日、イスラム教の金曜礼拝に合わせ、風刺画の掲載に抗議するデモが各地で行われました。最大都市のカラチでは、フランス総領事館に近づこうとしたデモ隊と警察が衝突し、AFP通信のカメラマンが何者かに銃撃されるなど、あわせて8人がけがをしました。

 抗議デモはアフリカのアルジェリアやスーダン、ニジェールでも起き、このうちニジェールでは東部のザンデールでデモ隊が暴徒化。ロイター通信などによりますと、市内のフランス文化センターを襲撃したほか、キリスト教の教会にも放火するなどして、警察官1人を含む4人が死亡、45人がけがをしました。

(1月17日 TBS)

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