ぶっちゃけ、「手詰まってるなあ」としか思えんわ。よほど、甘利明経済再生相の辞任のショックが大きかったと見える。彼の失脚で何か起こるのかもしれないのが、そんなに怖かったのだろうか。政府はもちろん、日銀も。
金融政策だけで、実体経済に与えうる影響には限界がある。まして、経済を見た目だけドッシリなメタボにするのは、健全なやり方じゃない。摂取した栄養を消化して、健全な血肉に変える。そんな筋肉と骨格を育てる努力を最優先すべきなのは、今もこれからも変わらない。
前日終値を挟んだ値動きだった日経平均は、日銀の発表を好感して急騰。上げ幅は一時600円に迫った。その後は金融政策の手詰まり感が意識されて、いったん利益を確保しようとする売りに押され、274円安まで下げる場面もあった。
今回の日銀のメッセージを、市場が最初素直に受け入れ、その後すぐに不安視したのは、日本の投資家筋の行動原理と審美眼が、今のところまともだという証拠。長くはもたんだろうな。今回のカンフル剤の効果は。そしてそれは、正しいありようだ。
東京株、終値476円高=マイナス金利政策で乱高下―円下落、一時121円台
29日の東京株式市場は、日銀が追加的な金融緩和策としてマイナス金利の導入を決めたことに対する思惑が交錯し、日経平均株価は乱高下した。1日の値動きの幅は871円に達し、終値は前日比476円85銭高の1万7518円30銭だった。外国為替市場では、円相場が一時1ドル=121円台まで急落、約1カ月ぶりの円安水準となった。
前日終値を挟んだ値動きだった日経平均は、日銀の発表を好感して急騰。上げ幅は一時600円に迫った。その後は金融政策の手詰まり感が意識されて、いったん利益を確保しようとする売りに押され、274円安まで下げる場面もあった。
幅広い銘柄が買われ、東証1部上場の銘柄の約9割が上昇。マイナス金利導入で民間企業への貸し出しが活発になり、新たな設備投資が増えることへの期待感が強まった。一方、収益悪化への懸念から銀行株は全体として下落した。
市場では「日銀が掲げる物価目標2%達成に向けた強い姿勢が評価された」(生保系シンクタンク)との声がある。
(1月29日 時事通信)
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