この10年で、ミドリムシバイオ燃料の生産コストは1/5になった。加えてその量産性は、ヤシなどのライバルと比べて10倍以上ときたもんだ。記事にあるバイオ燃料は、ケロシンと勝負するのにあとちょっと…といった水準に達している。
そして今日のこの公式発表。千代田化工建設や伊藤忠ネクサス、ANAらと組んで、製造と消費の双方でスケールアップし、コストをガクンと下げられる目途が着いたのは大きいね。彼らには、下手な補助金に頼らず、一刻も早く「市況品燃料」としての採算ペースに乗れる規模のプラントを立ち上げてもらいたい。
今日のユーグレナの株価は終値ベースで1,724円。明日はどこまで上がるかな。収益をカッチリ出している事業ステージといい、本格的な量産化に至った後の利益の成長性といい、潜在的な市場規模の大きさといい、ImPACT仲間の「保険適用ネタでプチ祭りアゲアゲ」サイバーダインより数歩先を行っているユーグレナなんで、素直に評価されて、素直に株価も上がって欲しいな。
もちろん、素直に企業に対する評価としてね。経営者がアレという点では、山海嘉之サンも出雲充クンもどっちもどっち。天は二物を与えないってのはホントだよ。
バイオ燃料の開発を進めるベンチャー企業が、国内で初めて微生物のミドリムシを使って航空機向けの燃料を生産する設備を横浜市内に建設し、5年以内の実用化を目指して開発を進めることになりました。
これは、バイオ燃料の開発を進める東京のベンチャー企業が羽田空港で記者会見して明らかにしたもので、ミドリムシを原料に航空機向けのジェット燃料を生産する設備を国内で初めて横浜市内に建設し、5年以内に全日空への供給を開始する計画だということです。
トウモロコシや大豆などを原料とするバイオ燃料は、地球温暖化対策として期待されていますが、食糧価格の高騰を招くなどの影響が懸念されるため、食用の植物以外から生産する研究が盛んに行われています。
こうしたなか、微生物のミドリムシは大量に培養することが可能なうえ、抽出される油がジェット燃料と似た性質を持っているということです。一方、実用化に向けては、生産効率を上げるなどして、いかにコストを下げるかが課題になっています。
記者会見したベンチャー企業「ユーグレナ」の出雲充社長は、「航空会社などの協力を得ながら、目標の実現に向けて最大限努力していきたい」と話していました。
(12月1日 NHK)
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