事件そのものはよくある市井の刃傷沙汰で、事件の背景も、「男女の別れの単純なもつれ」「襲った徐海培容疑者のストーカーor逆ギレ気質」「襲われた女性の別れ方の拙さ」のどれか、と言ったところだろう。いずれにしても、それらの要件自体は論じても仕方無くて、外野としては報道待ちなんだけどさ、
付近にいて通報で駆け付けた同署の女性警察官も手を切られて軽いけが。
ここは、外野としてもちょっと引っかかる。男性が女性の自宅を襲撃している事件なのに、女性警官が駆け付けたのか。結果論だけど、こういう刃傷沙汰になりそうな事態なら、物理的に徐容疑者を取り押さえられる男性警官に優先して対応させるべきじゃなかったのかな。
それとも、男性警官も派遣されていたけど、犯人確保が間に合わなくて被害者家族や女性警官が切り付けられたとか？。あるいは、記事にある通り、緊急事態ゆえに他に先んじて女性警官が1人で駆け付けたけど、力不足が祟って犯行を止められなかったとか？。はたまた、事件現場が混乱していて、通常であれば対応可能な技量を持った女性警官が状況を把握できないまま犯人に不意を突かれて負傷、被害者家族も大けがとか？。実際のところはどうなんだろうね。
一番あって欲しくないパターンは三番目だな。駆けつけた警察側の状況判断ミスが悲劇を生んだ、秋田の津谷裕貴弁護士殺人事件を思い出すんでね。
(5/23 PM0:30追記 徐容疑者は、被害者の李容旻氏宅に2階のベランダから侵入して犯行に及んだ模様。今後の報道では、最初の通報とベランダからの侵入、一連の犯行、警官の到着の前後関係に注目かな。→PM0:50再追記。ブクマにも書いたけど、本件で所轄はベストを尽くしているように見受けられる。少なくとも2人目の死者を出さなかったのは偉い)
２３日午前７時４０分ごろ、東京都品川区南大井３のマンションの一室で、「刃物を持った男がいる。女性の声で『助けて』と聞こえた」と付近の住民から１１０番があった。警視庁大井署員が駆け付けると、この部屋に住む４０代の男性が首付近を切られて心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認された。４０代の妻と２０代の長女も刃物で切られ軽傷を負った。同署は、現場近くの路上にいた埼玉県在住で２０代の中国籍の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
同署によると、男は包丁で切り付けたらしい。付近にいて通報で駆け付けた同署の女性警察官も手を切られて軽いけが。男は長女と交際していたことがあるといい、関係を巡りトラブルになった可能性があるとみている。
現場は京急電鉄大森海岸駅の北約５００メートルの住宅街。現場近くの洋食店主の男性（４１）は「店で仕込みをしていたら、日本語で『助けてー』という女性の叫び声が聞こえた。外に出たら、向かいのマンションのベランダから女性が身を乗り出していた」と言う。「その女性がもう一人の女性と２人でマンションから外に飛び出してきた。それを追いかける男の後ろ姿が見えた。女性の一人はショートパンツ姿で、足が血だらけだった。静かな住宅街で土曜は特に人が少ないので驚いた」と話していた。
別の近くの飲食店にいた店員男性は「この辺はマンションが建ち並ぶ住宅街で、普段は静かなところ。こんな事件が起きるなんて」と話していた。【山崎征克、神保圭作、大迫麻記子】
(5月23日 毎日新聞）
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エース艦BAT。
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