「アキバ冥途戦争」第10話「メイド心中 電気街を濡らす涙雨」感想 ~ 「豚と真珠」

嵐子と末広、女と男の真実と思惑が交錯する二日間の物語。そこに割って入る御徒町が語る事実の残酷さ。そして放たれる一発の銃弾。待ち人来たらず。大切な人を二度奪われた嵐子の胸中に去来する物は何か。残していったリボルバーを再び手にした女の覚悟は何か。

え?これって「アキバ冥途戦争」だよね。こんなハードボイルド的展開で良かったの?良かったよ!Cパートで末広が見せた「本心」とその証の真珠の指輪、良かったよ。たとえ、それが直接嵐子に届くことが無かったとしても。

第1話アバンが、現在のとんとことんを取り巻く環境が、嵐子と御徒町、末広、そして凪を繋ぐとはねえ。御徒町の懺悔を聞いた嵐子は凪とどう決着を着けることになるんだろう。なごみは二人の対決にどう関与することになるんだろう。全く読めない。それだからこそ本作は楽しい。

以下、小ネタ。

  • 御徒町さんの中の人は平野綾。全然分からんかったー!こんな絶望感溢れる演技が出来る人だったっけ?
  • 「豚に真珠コーヒーだぶー」。嵐子さんが毎回これをやっているかと考えるとじわる。
  • 「そんなわけねーだろ」「これならツラもバレにくいですしね」。ゾーヤのツッコミはいつも的確。でも言葉使いが少しアレ。
  • 「幸せって何ですか」御徒町さんのこのセリフを聞いて「少女革命ウテナ」の例の回を思い出した。「永遠って何ですか」
  • 侍女茶館の跡地にできたのがとんとことん。嵐子さんが今の場所にたどり着いたのは偶然じゃなかったのね。
  • 「パンダ見た?」「見ました」意味深。御徒町さんへの恨みを殺し、彼女を見逃した嵐子さん。第7話のなごみ嬢を彷彿させますねえ。
  • 「殺されかけたり溺れかけたり野球したり土下座したり」今から考えても結構ひどい目に遭ってきているなごみ嬢。

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