「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第6話「鬱陶しい歌」感想 ~ 「強化人士4号の魂よ安かれ」

タイトルの「鬱陶しい歌」が誕生日ソングなこと、スレッタが決闘を通じてエラン(強化人士4号)のことを「自分の意志で知りたいと思う」展開までは読めていた。読めてはいたけど、まさか決闘に負けたため処分される強化人士4号の最期と、それを知らず彼との再会を待ちわびるスレッタのシーンで今回が終わるとは思わなんだ。想定しうる中で最鬱な展開。カミーユの腕の中で死んだZのフォウや、ラクスを庇って死んだ種死のミーアの方が、まだ救いがある。いや、強化人士4号の魂は救済されたんだけどさあ、そうだけどもさあ…(語彙力)。

第7話以降、「多分私は5人目だから」エランが登場するのか。顔も形も強化人士としてのスペックも4号から引き継ぎながら、スレッタと心を通わせた暖かい記憶を持たない別人格の強化人士5号が「エラン」として。その真相は「ジェタークパパンが人格者に見えてくる」ペイル社上層部や「もう一人の魔女」ベルメリア以外知ることなく。しんどいわー。これ。来週総集編にして正解よ。制作陣だけでなく視聴者にも心身両面で休息が必要だって。

プロスペラママンの復讐の起点が21年前の事件だったことといい、ママンがエアリアル「個人」を娘呼ばわりしていることといい、「激おこ」エアリアルがファラクトを圧倒したシーンで現れた少女の幻影といい、やはりエアリアルには、スレッタとは異なるエリクトという人格が存在しているとみて間違いない。それなんてEVA?

地球寮堕ちまでの秒読みが始まった「キャンプ生活満喫中」グエル先輩の喫茶シーン、「正妻」ミオリネと「後見人」ニカ姉の優しい会話など今後の前向きな展開に向けての見所も多かったけど、やっぱ戦闘シーンでスレッタがビットたちを「みんな」と呼び掛け、「今日はみんなの声が良く聞こえたよ」と語り掛けた場面(まさに魔女!)と最後の引きが全部持って行ったなあ。


ちなみに今週は「アキバ冥途戦争」もレギュラーの誕生日ネタで誕生日ソングが流れた。そして感じる「水星の魔女」との落差。なしてどうしてこうなった(だがそれがいい)。

P.S. 思い出した。

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アングラから政治ネタまで色々モノ調べをやっているイロモノです。思想は保守中道、趣味はサブカル全般、歴史、各種コンサル。ボーイッシュと大和撫子がマイ趣味女の子の双璧。