野党と一部世論による森友問題の詰めが事実上不発に終わった4月の頭、今月中旬の日米首脳会談前のこの時期に、石破茂との連携の可能性をおくびにも出さず、表向き総裁選とは無関係の政治塾を開講か。
「まだ、本気で安倍を総裁から引きずり下ろすつもりはないようですね」
「野田聖子はともかく、そのバックの二階俊博はな」
野田聖子と旦那その他周辺の有象無象なんて、二階俊博の操る道化に過ぎない。その道化が、自分の存在感を示すだけのパフォーマンスをこの時期に行った。傍目には実に中途半端だ。
仮に二階俊博が野田聖子ないしその連携候補・石破茂を担いで、9月の総裁選で一発勝負を仕掛けるなら、安倍政権の当面の評価が決まる5月末~6月の日露・日朝首脳会談まで待って、勝機を見極めてから自民党内の反安倍勢力を一気に糾合する方法を採るはず。
だが実際は、総裁選の半年前に野田聖子一人を岐阜の地元で躍らせた。あるいは踊ることを許可した。まるで、昨年の衆院選、「希望の党」設立のドタバタで自滅した小池百合子と同じ轍を彼女に踏ませないためだけのように。
「安倍晋三に野田聖子ないし石破茂が勝てる見込みは今のところない。が、出遅れて埋没されるのも困る」。二階の今の心境は、さしずめこんなところかな。
今夏までに安倍晋三が下手を打てば、今日の布石は生きる。さて、生きる機会は来るか来ないか。それが今日の布石の本質的な問題だ。
当面という点では、野田聖子本人の人望の方が問題だよな。彼女が総裁選で二階の操り人形役を本気で務めるつもりなら、1月に自公系候補がボロ負けした岐阜市長選の「後始末」をもう少し真面目にやらないと、誰もついてこないんじゃね。自民党岐阜市支部はともかく、他の全国の自民党関係者は誰も。
野田聖子総務相が塾長を務める女性向け政治塾が1日、岐阜市内で始まった。野田氏は「(自らが政治家になって)32年たった今でも、政治の中に女性がほとんどいない。その仲間たちが一向に増えてこない居心地の悪さを解消できないかな、という思いで立ち上げた」とあいさつし、女性の政治参加を促す意欲を強調した。
政治塾には約200人が応募し、この日は、岐阜県内の地方議員、高校生、主婦、会社員ら72人が参加した。元官僚や経営者などを講師に迎え、8月まで6回開く。
政治塾で講演した野田氏は終了後、「政策的に女性と地方のポテンシャルは極めて有効という話を、さまざまなデータをもとに話した」と記者団に語った。
野田氏は秋の自民党総裁選への立候補に意欲的。参加者からは「野田氏が女性首相になったら本当にうれしい」(40代女性)と期待する声が出た。
これに対し野田氏は、総裁選に向け政治塾で政策を訴えるかと記者団に問われると、「私のためにしつらえたのではない。(私は)女性のロールモデルがいなくて苦労したので、次の世代が政治活動にいそしみやすくしたい」と述べるにとどめた。(室田賢)
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