69カ国の13万8千人を調べた。失業率が高い地域の人ほど、「議会や選挙を気にしなくてもいい強い指導者」を好んだ。「人生を自分でどれだけコントロールできているか」を自己評価した点数が低い人ほど、強い指導者を求めていた。
- 「既存の社会体制下で努力しても報われず、貧困生活から抜けられない。誰か現状を打破できる強力な指導者、助けて下さい」
- 「自主自立した生活なんて考えるのめんどくせ。おかげで貧乏になったけどよ。賢くて親切な奴、権力任せるから、俺たちを喰わせる指導者やってくれや」
- 「議会や選挙、民主制度ってよくわかんねえ。とりあえずそういった制度についていけない貧乏な俺たちを食わしてくれる指導者さん、任せるわ」
「やれやれ、独裁者を生み出す土壌となる困った大衆って奴は、西暦でも宇宙歴でも大して違わないねえ」
こうしてみると、独裁者を歓迎する貧困者ってのは、貧困であることが問題なのでは無く、自身を貧困に追い込んだ生き方というか思考、人生観に問題があるってことがよく分かるわ。
経済的に不安定な人は、他人の言うことに耳を傾けない独裁的な政治家を支持しがちになる――。英国の研究チームが、世界の14万人へのアンケートを分析した論文を、米科学アカデミー紀要に発表した。
チームは2016年の大統領選を前にした米国の750人を調査。トランプ氏はクリントン氏より「独裁的」とみる人が多く、貧困率や失業率が高い地域に住んでいる人ほど、トランプ氏に投票すると答えた。
米国以外でも同じかどうかを確かめるため、69カ国の13万8千人を調べた。失業率が高い地域の人ほど、「議会や選挙を気にしなくてもいい強い指導者」を好んだ。「人生を自分でどれだけコントロールできているか」を自己評価した点数が低い人ほど、強い指導者を求めていた。
チームはこの結果について、「世界の有権者が独裁的な指導者を選び続けるわけを説明するものだ」と考察している。(小宮山亮磨)
(9月3日 朝日新聞)
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