旅館を貧乏木賃と裕福旅籠に二極化させかねない泊食分離な件について

旅館は日本の伝統文化を体験できる上、景観の優れた場所に立地していることが多く、潜在的な集客力は大きい。 

 景観の優れた場所=田舎だよね。その田舎、つまりある程度限られた行動エリア内に、長期滞在型・コト消費型インバウンドを長期滞在させるのが、今回の「泊食分離」の目的なんだよね。

 それだったら、方法は2つしかない。1つは、彼らの食生活を一定期間満足させうるメニューを有し、既存の地元飲食業者に対して競争力のある飲食業者を誘致することだ。ただし、その業者と「泊食連携」できる有力旅館が、そのエリアで優位に立つ一方、それができない旅館は部屋料金しか徴収できない木賃宿になる。旅館間格差は今より酷くなるだろう。

 もう1つの方法は、街頭エリア全ての旅館の飲食情報を長期滞在客にオープンにし、旅館間で他の宿の名物・隠れた逸品料理などを紹介しあう、共存共栄戦略をとることだ。

 個人的には、この共存共栄戦略を推すね。一カ所の宿の飲食部門に客が集中しないよう、ローテーションが組めればいいんだが、そこは商業施設の動線設計に長けた人に御知恵を拝借するとか、方法はいくらでもある。

 まあ、難しく考えず、お客に出す料理のジャンルが被らないよう気をつけるだけでも、だいぶスムーズに客は流れると思うけど。例えば、

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A旅館「おかえりなさいませ、ご主人様☆彡 今宵のB旅館では、獲れ立てピチピチの若鮎が食べられるそうですよ。お試しになってみてはいかがですか?」

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B旅館「昨日の若鮎料理はお楽しみでしたね!今夜のC旅館のスペシャルディナーは、熟成した狐肉のジビエ料理だそうです。癖のある味ですが、一口試せば虜になること間違いなしです!」

 と、こんな感じで。

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 え?何?どこかまずかった?

 いずれにしても、今の旅館業界に必要なのは、ただの「泊食分離」ではなく「地域ベースでの泊食リソースの整理と共有」だと思うよ。共存共栄を目的とした。もし、現地の旅館たちが「そんな仲良しこよしな経営なんて嫌だ」というのなら仕方ない。大手飲食業者と「泊食連携」できる資本持ちの一部旅館を除いて、みんな看板を下ろすんだな。ぶっちゃけ、日本の旅館業界はそこまで追い詰められている。さて、日本の旅館業者の皆さんは、どの道を選ぶのかな。

旅館業界「泊食分離」導入を=長期滞在客対応、モデル地区指定へ―観光庁

 観光庁は16日、旅館業界に対して部屋料金と食事料金を別建てとする「泊食分離」の導入を促していく方針を明らかにした。

 日本の多彩な食文化を楽しみたい長期滞在の外国人旅行者らのニーズに対応し、旅館の稼働率を上げる狙いがある。将来的にモデル地区を指定し、宿泊客が利用する飲食店の誘致にも取り組む考えだ。

 2016年の宿泊旅行統計調査によると、客室稼働率はシティホテルが78.7%、ビジネスホテルが74.4%であるのに対し、旅館は37.1%と低迷している。

 現在、日本の旅館は「1泊2食付き」が主流。観光スタイルが多様化し、長期滞在の外国人や個人の旅行者が増加する中、似たような食事が続く「1泊2食付き」は敬遠されがちで、稼働率低下の一因となっている。一方、旅館は日本の伝統文化を体験できる上、景観の優れた場所に立地していることが多く、潜在的な集客力は大きい。 

(8月16日 時事通信)

 ここで「【東方MMD】ばんきスピナー!!その他!!【ツイッターまとめ】」を紹介。


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幻想郷温泉ってのがあったら、国内外から長逗留客殺到間違いなし。問題があるとすれば、一部のお客様が旅館従業員の賄い飯になる可能性大ってところぐらいか(ダメじゃん)。

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