3/11のチャブシオール外相やサヤン・カヤ家族・社会政策相のオランダ入りを巡るドタバタ、そして、今日イスタンブールで起きた暴動を、誰が仕組んだのかはわからない。総選挙前に中東のVIPを無碍に扱えばこういうリアクションがあることも想像できないほど、オランダ政府上層部が無能なのかどうかもわからない。今わかっているのは、唯一つ。
ヘルト・ウィルダース@PVV党首
「ありがとうマルク・ルッテ。僕たちに『勝利』をくれて」
1週間前の情勢では、仮にPVVが第一党になっても、同党への警戒心が強いオランダ政界において、ウィルダースが連立与党の首相を選ぶフォルマトゥールになる可能性は限りなくゼロだった。しかし、今日のトルコで起きた暴動でCDAやCUといったキリスト教&保守勢力が勢力伸長の上、PVVと組む可能性が出てきた。
そうなると、ルッテのVVD主導による連立政権の早期成立は困難。むしろ、新政権成立前に、世論の分裂経由で世情不安や暴動、文化間衝突が頻発する可能性の方が高い。
既存体制下における混乱と連立政権候補勢力への不信。これは避けられない。これはPVVにとって最も望むべき展開だ。故に彼らは勝利する。今回ウィルダースがフォルマトゥール、首相に選ばれることがなくとも。
【エルサレム時事】トルコ閣僚がオランダ訪問を阻止された問題で、トルコの最大都市イスタンブールでは12日、抗議する市民がオランダ総領事館に乱入し、オランダ国旗を引きずり降ろし、代わりにトルコ国旗を掲揚した。
AFP通信が伝えた。
トルコのユルドゥルム首相も12日、オランダ政府に対し「最も厳しい方法で対抗措置を取る」と宣言。両国関係の対立が高まっている。
チャブシオール外相やサヤン・カヤ家族・社会政策相は、トルコで4月に行われる国民投票に向けた集会に参加するため、トルコ系住民が暮らすオランダ訪問を計画。しかし、オランダ当局は11日、治安上の理由などから、外相の入国を拒否。家族相もドイツから陸路でオランダ入りしたが、ドイツへ追い返された。
12日、トルコに帰国した家族相は「無礼で手荒い扱いを受けた。女性閣僚をこのように扱うとは不快だ」と非難。「外交官のパスポートを保持している閣僚として、トルコ領である(現地の)総領事館で国民と会うために許可を得る必要はない」と訴えた。
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