一つ。鞍替え出馬は民進党代表選にマイナスになる。補選出馬を表明したところで、代表選軽視なり参院軽視なりのレッテルを貼られるだけ。数年先はともかく、今のタイミングじゃ何のメリットもない。
二つ。補選で「蓮舫候補」が勝っても局地的勝利に過ぎない。自民党・保守陣営が分裂する中、「蓮舫代表の民進党の候補」が勝利する方が、先々の国政選挙を考えればメリットは大きい。
三つ。下手に蓮舫が当選すれば「小池新党」との連携の芽を摘むことになる。仮に東京10区を小池百合子の推す候補が当選すれば、小池新党と蓮舫民進党という対自民党や都議会対応で劣勢な者同士が、手を握る絵図を描きやすくなる。その可能性を今の段階から潰すことはないよな。
蓮舫、そして小池百合子は決して馬鹿じゃない。今お互いが置かれている状況を考えれば、東京という戦場で潰しあう愚を犯すことは「ありえな～い」。
利害関係が一致した女狐同士の連携ってものは、意外に強固なもんだ。もちろん、なぎほのの絆よりは脆いだろうけど。
民進党代表選に立候補している蓮舫代表代行（参院議員）は4日、福岡県久留米市で記者会見し、10月の衆院東京10区補欠選挙への対応について、「公認候補が決まっているので、しっかり支援していく」と明言し、自らは出馬しない意向を示した。
蓮舫氏は7月の参院選東京選挙区で3選を果たしたばかりで、「（現時点で）転身するという判断が常識的かどうか考えてほしい」と語った。一方、次期衆院選以降のくら替えに関しては、同日のNHK番組で「もちろん考えている。適切な時期に判断する」と意欲を示した。
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