民進党左派救済の「民主党」結成構想は希望の党の思う壺な件について

 9/28の両院議員総会において、満場一致で「希望の党との合流」を承認している以上、半分騙されて合流プランからハブられる立場に置かれてしまったとはいえ、民進党左派に有利な条件での分党は許されないだろう。時期的にも不可能だし、たとえ前原誠司が許したくても、小池百合子と細野豪志が許さない。小沢一郎が許すはずがない。

 当然、民進党全体の解党もありえない。枝野達に許されるのは、カネもヒトもその他の選挙用リソースも何も持ち出せない、身一つの離党のみということになる。民進党の人間ではなくなったため、希望の党からは遠慮なく対立候補(ないしその意を含められた無所属候補)を立てられ、充てがわれるはずだった民進党支持層票も削られる。比例で得られる組織票は減ることはあっても、増えることは無い。

 そうなれば、大阪全体が希望の党のカバーから外れた恩恵を受ける辻元清美を除けば、佐々木隆博も赤松広隆も阿部知子も、万一の場合、枝野幸男ですらも、当選は危うい。それ以外のメンツは言わずもがなだ。

「リベラル残党が民進党を離脱して新党を設立」→「資金不足と支持基盤の縮小により10/22総討ち死に」展開こそ、小池百合子@希望の党の思う壺(2017/9/30)

 民進党左派の一部には、まだ分からんかなあ。少なくとも、前原が民進党の代表である限り、党を出ていけば「ハイそれまでよ」、自分たちにヒトやカネは回ってこないってことが。通常の政局&公示1ヵ月前であればともかく、今回に限っては、「あと10日で安普請新党を作るのに無駄なリソースを割いて疲弊した挙句、他党に包囲されて全滅」より「少数でも個人単位で選挙戦を生き残ってから新党設立」の方が、まだ分があるってことが。

 「仲間を惜敗率で救う」云々甘い事言ってないで、効率良く味方を見殺しにするモードに切り替えないと、自分も死ぬぞ。民進党左派の大物さんたちは。

 今、民進党左派が採るべき途は、新党を作って民進党を飛び出し、玉砕する事じゃない。対抗馬を立てられ、横の連携を封じられた無所属での出馬を強いられたとしても、民進党内のリソースを最大限に使い、他野党とのネットワークを活用することで生き残ることができる者を、確実に生き延びらせることだ。たとえ、惰弱な仲間を見捨てる事になっても。

 枝野クラスの大物なら、無所属出馬での選挙戦、孤独な戦いでもなんとかなったはずだ。新党が自分にとって足枷になることは分かっていたはずだ。早まったのだろうか。それとも、滅びゆく仲間に殉じたのだろうか。

 その点、野田佳彦はともかく、「竹槍しか持たない敗残兵」と心中する気が無い岡田克也や安住淳が枝野の新党構想と距離を取っているのは、冷酷だが当然だ。政で何かを成したければ、全て、争の中で生き残ってこそ事は成るのだから。

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(10/2午後10時追記:枝野新党の党名は、「立憲民主党」。同党に対する民進党左派、リベラル有権者層からの期待は大きい。だが、枝野本人は、その期待の大きさとは裏腹の「立憲民主党」のひ弱さを、他の誰よりも認識している

民進党上層部を嵌めることに成功したものの、早くもボロが出始めた希望の党。希望に振り回され、カネとヒトと地方-中央のネットワークがズタズタになり、もはや修復不能な民進党。民進党の欠片の一部をかき集めることは決まったが、その実行リソースを有さない立憲民主党。共産党以下の他野党はこれまでと変わらず。結局、最後に得をするのは自民党か)

<民進党>枝野氏ら新党結成へ 党名「民主党」を検討

 民進党の枝野幸男代表代行は1日、希望の党に合流しない民進党前衆院議員らを集めて、新党を結成する方針を固めた。希望の党が民進党の全員合流を認めないことに反発した。希望に参加できない前衆院議員を救済するための受け皿を目指す。党名は「民主党」を検討している。

 新党には赤松広隆元衆院副議長(愛知5区)、佐々木隆博氏(北海道6区)、辻元清美氏(大阪10区)、阿部知子氏(比例南関東)らが参加する見通し。民進党参院議員からは相原久美子、有田芳生、江崎孝、神本美恵子(いずれも比例)の4氏らが参加を検討している。

 無所属で出馬することを表明した野田佳彦前首相は、自らのグループから希望の党に参加するメンバーもいるため、新党への参加には慎重とみられる。岡田克也元代表も参加しない見通しだ。

 枝野氏は1日朝、前原誠司代表に電話で「民進党の理念や政策を実現する前提が違うなら納得できない」と伝えて会談を求め、同日夕、前原氏と党本部で会談した。会談には希望の党の若狭勝前衆院議員と候補者調整の協議を進めている玄葉光一郎総合選対本部長代行も同席して協議したが物別れに終わった。

 会談で玄葉氏は枝野氏に対し、「民進党から150人、希望の党から50人」を擁立する調整を進めていると説明した。民進党は全国で210人超の候補擁立を内定していた。玄葉氏の主張通り150人が受け入れられたとしても、約60人が希望に合流できない。

 枝野氏側は両院議員総会などで方針撤回を求めることも検討したが、希望の党への合流に賛成する議員も多いとして断念した。排除された前衆院議員らはこのままでは、無所属で立候補せざるを得なくなるため、新党を結成する。無所属で出馬した場合、比例代表との重複立候補ができず、政見放送に出られないなど運動も制限される。

 新党は共産、社民両党との選挙協力を行う方針だ。枝野氏側は前原氏に2日昼までに民進党から希望の党に参加できるメンバーのリストを明示するよう要求。前原氏が明確にできなければ新党に踏み切る考えだ。【影山哲也】。 

(10月2日 毎日新聞)

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