「スコットランド、独立ならず」な件について(2014/9/19)
「スコットランド、独立派いけるんじゃね?」と思ってた。この1週間の、ウェストミンスターからの猛攻、タブーを破った女王陛下の「私、気になります!」発言、そして、スコットランドの自治権拡大をイギリス政府が認めた3日前の大譲歩についても、「独立反対派の追い風にはなるだろうけど、僅差で独立賛成派いけるんじゃね?」と考えていたから、今日のこの大差には、正直ビックリ。
スコットランドの430万余の有権者は、想像以上に揺れていた。やはり、不安だったのだな。いつもの英国議会選や米国大統領選のような感覚では見ちゃいけない「イベント」だったのだな。グラスゴーのような大都市は、キッチリと独立賛成派が勝ったが、その他の経済的に弱い中小・地方選挙区では、イギリス中央に盾突くことに対する住民の不安さが、自治権拡大と言う成果に対する満足感が、如実に投票結果に反映された。分析ミスを反省するとともに、考えさせられる結末だったね。
この住民投票から2年。スコットランド独立派からすれば、今回の英国のEU離脱は、絶好の攻め時。混乱の極みにある英国中央政府が、住民に対して飴も鞭もふるまう余裕も無いとなれば尚のこと。想定内の流れだけど、実際に目にすると、「ドキドキもんだあ!」ですな。
北アイルランドも同調するだろうし、大英帝国の崩壊待ったなしかな。アイルランド紛争の再開や、英国海軍による北海油田封鎖作戦の開始なんて破局的事態が起こるかまでは分からんけど、むしろ、英国以外の欧州各国で独立運動と国家分断闘争が活発化するのは、容易に想像できる。
EUという地域連合体がダシにされて、地域を構成する主権国家の崩壊が加速する21世紀か。かつてのローマ帝国の崩壊前夜もかくやって感じ。長い時間をかけて構築したモノも、壊れる時は一瞬だな。
【ロンドン矢野純一】英北部スコットランド自治政府のスタージョン首相は25日、中心都市エディンバラで演説し「英国からの独立を求める住民投票の実施に向けた手続きを進める」と話した。スコットランドでは2014年にも独立を求める住民投票が行われたが、否決されている。
スタージョン氏は、独立に向けた準備段階として、財政、法律、外交の専門家で構成する専門家委員会を設置することを明らかにするとともに「2週間以内に、EU各国の外交官を集めて会議を開く」と話した。
23日に行われた国民投票で、スコットランドでは62%が残留を支持。スタージョン氏は国民投票前に、離脱派が勝利した場合、独立を求める2度目の住民投票の実施を示唆していた。
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サムネホイホイされる我が性癖に一片の悔いなし。
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