医療機関に対して因縁をつけたり、不当な要求を繰り返すいわゆるモンスターペイシェントへの対応のために、大阪府は府内の救急医療機関に府警OBを斡旋する制度を開始する模様。
“モンスター患者”を退治! 大阪府が府警OB斡旋へ
救急病院で迷惑行為を繰り返す患者への対策として、大阪府が今秋にも、府警OBを府内の救急医療機関に斡旋(あっせん)する制度を創設することが11日、分かった。これまで培ってきた能力を新天地で生かしたいOB側と、近年急増する“モンスターペイシェント”対策に悩む医療機関側の思惑が一致。府は今後、府内の救急医療機関に雇用の希望調査を実施する。
府によると、医療機関は、モンスターペイシェントへの対処法だけでなく、医療機関内の窃盗対策や不審者侵入防止など、必要とする分野に応じて専門の府警OBを希望することができる。
府はモンスターペイシェントの実態を把握するため、昨年10月、府内の322救急医療機関(回答247件)を対象に初のアンケートを実施。その結果、約75%の医療機関が過去1年間に数回以上、「医療機関の関係者に因縁をつける。暴言を吐く」「診断や処置について不満を訴えたり、不当な要求をする」といった迷惑行為を受けていたことが判明した。
一方、「警察との協力」「警察OBの雇用」などを要望する意見が多かったため、府は府警側にOB雇用への協力を要請した。
府警では団塊の世代の退職期がピークを迎えており、今年3月には677人が退職した。府警はOBが能力を発揮できる新たな就職先として快諾した。府は今秋にも救急医療機関に雇用の希望調査を実施したうえで、府警と医療機関と協議し、再就職希望者を紹介する。
府によると、これまでも、府警OBが個別に医療機関の顧問などとして再就職する例はあったが、大手医療機関など一部に限られていた。今回のように府が両者の橋渡し役となることで、小規模な医療機関なども府警OBの斡旋が受けやすくなるという。
府医療対策課は「府が間に入り、医療機関側の希望を一括して府警に紹介することで斡旋の機会も広がり、透明性も高まる」と話している。
(7月12日 産経新聞)
以前、東京都港区が、先生や学校に対して同様の無理難題やいちゃもんをつけるモンスターペアレント対策に、教育機関が弁護士の助言を受けられる制度を開始したこともありましたね(今の稼働状況は知りませんが)。怪物親の場合、「肥大化した&TPOを弁えない消費者意識の暴走」「学校教育を一般的サービス業と同列に観る勘違いor都合よく解釈する小狡さの発露」「教師も含めた大人達の社会人的未熟さの悪化」「厳しさを増す生活・経済環境下での鬱憤のはけ口として教育機関を選ぶ一部層の増大」etcが、その増加背景として語られることが多いですが、怪物患者の場合も、名詞とシチュが違うだけで「モンスター」の実態は大きく変わらないような気がします。
まあ、詰まるところはアレでしょうか、
「これって、出来の悪い弱者が立場的な弱者を叩いているだけですわよね」
そう考えると、これらのモンスターって、もともとの出自はクレーマーとかプロ市民とか89○とかというより、単に出来が悪い一般ピーポーの可能性が高いわけですよね。教師や医師がクレーム対応に割かれる時間を減らすためにもモンスター相手の専門職は必要でしょうが、同時に、彼らレベルの戦闘力のモンスターにわざわざ弁護士や府警OBなんてそれなりのスペックを持った人材をぶつける意味ってあるのかなあ?とか思ったり。
…ああ、でも、モンスターハンターがこの手の職種出身者であることは必要なのか。弁護士なり元・警察官という「非・一般サービス業所属」「法律と暴力の専門家」的な肩書きを提示するだけで、弱い者いじめや勘違いクレーム目的のモンスターは、戦闘意欲を半減するだろうし。曰く、ドラキュラには十字架、狼男には銀の弾、モンスター消費者には非一般的権威を以って当たるべし。戦闘力もさることながら、装備している武器と相手との相性も大事ということですね。ハンターは。
今日の一銘柄
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ここで脈絡アリアリで「とある魔術の禁書目録 CODE RED」を紹介。
御坂美琴嬢つえー!…と、思ってたら、なんとまさかの(以下略)>アニメ最萌トーナメント2009・一次予選08組。
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