ウリ党の金元雄議員が横田滋氏に書簡:「日帝が強制連行した数十万の朝鮮人『めぐみ』を忘れるな」

■「数十万の『朝鮮人めぐみ』をご存知ですか?」

「韓国には、日帝によって強制的に連行された数十万の『めぐみ』がいます。韓国国民がめぐみさんに関心を持つことをあなたが願っているように、『朝鮮人めぐみ』の家族たちも日本国民に対して同じ心情なのです。」

ヨルリン・ウリ党の金元雄(キム・ウォンウン)議員(国会倫理特別委員長)は16日、駐韓日本大使を通じて、日本人拉致被害者として知られる横田めぐみの父親の横田滋(73)に書簡を送った。横田滋は、弟の横田哲也(37)とともに15日に金浦空港を通じて訪韓した。

金議員は手紙の中で、「娘さんの不運な生に対する限りない父情が私の胸も打ちます」と慰めた。金議員は更に、「前世紀、南北は互いに数千名ずつの工作員を送り込んで幾多の拉致をほしいままにした」「拉致被害者たちとめぐみさんは、戦後冷戦体制の犠牲者だ」と述べた。

しかし金議員は、「めぐみさんの冤魂を慰めるのは、この冷戦体制の解体から出発しなければならない」「不道徳な冷戦体制の残滓を引きずって自分たちの利益を追い求めつつめぐみさんの人権を取り上げるのは、良心を欺くものだ」と主張した。

金議員は、「韓国には、いまだに数十万の『めぐみ』がいる」「日帝によって強制動員された数百万の朝鮮人のうち相当数がまだ戻ることができず、死後も靖国神社に奉安(?)されており、死んだ魂さえ日帝の強制連行から釈放されることができないでいる」と表明した。

金議員は、「韓国国民がめぐみさんに関心を持つことを願うように、日帝によって強制連行された数十万の朝鮮人『めぐみ』の家族たちも、日本国民が彼に関心を持つことを願っている」と強調した。

金議員は横田滋に、「今度の訪韓の折に、日帝時代に強制動員された朝鮮人徴用者や軍慰安婦とその遺族たちにも一度会ってみてはどうか」と勧めて、「彼らとお会いになれるよう私が斡旋させて頂いても結構です」と付け加えた。

一方、金議員が駐韓日本大使を通じて書簡伝達を要請した同じ時間、横田滋など日本人拉致被害者家族と韓国の拉北者家族協議会会長らは、ソウル市内の拉北者家族協議会事務室で記者会見を行なった。

以下は、金議員が大島正太郎・駐韓日本大使を通じて横田滋に送った書簡の全文だ。

<後略>

▽ソース:オーマイニュース(韓国語)(2006-05-16 13:41)

http://www.ohmynews.com/articleview/article_view.asp?at_code=331326

現在日本にいる在日コリアの方々の大半はいわゆる就労移民であり、強制動員によるものではないということはいわば一般常識、「あの」朝日新聞ですら認めているところです。むしろ、彼らが祖国に「帰りたがらなかった」理由がどこにあるのかが問題であり、その理由の1つとして南北朝鮮の受け入れ態勢の不備、特に韓国に関しては、帰国事業自体の放棄という棄民政策の影響があったのは明らかです。にもかかわらず、そのような要素について触れないばかりか一方的に被害者然としたコメントを発するこの御仁に、政治家としてまともな良識はあるのか。韓国の政治家の発言としては毎度のことながら、はなはだ疑問と言わざるを得ません。

加えて、日韓拉致被害者同士の共闘を訴えに来た横田氏に関係の無い(無意味とまでは言いませんが)政治的提案を行い、都合よく外交の具に仕立てようと言う厚顔ぶりにはあきれ果てるばかり。めぐみさんが帰って来れないのは日本のせいだと言わんばかりの発言には、貴方は北朝鮮のスポークスマンですか?と疑うばかり。そして最大の怒りを感じるのはこの下り。

めぐみさんの冤魂を慰めるのは

勝手に彼女を殺すな。娘御の生存を信じ、北朝鮮から取り返したいと願って活動している父親に対して「冤魂を慰める」とは何事だ。仮に横田氏の存在と協力ないし善意を日韓の外交カード化することに一分の理があったとしても、それらは全て横田氏の「意志」とめぐみさんの「尊厳」を尊重することが大前提であるはず。にもかかわらず発言者の心底が見え透いたこの一言には言葉を失います。敢えて言いましょう。金元雄議員、貴方は政治家云々以前に人として最低です。

Q&A 在日韓国・朝鮮人問題の基礎知識【第2版】

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