西松事件に関して民主党が「第三者委員会」を開催した件について

　1週間前に発表があった時も感じましたが、与野党を問わず、この手の「外部の有識者会議」が「世論向けのポーズ」以上の意味を持つことなんてありません。故に、その思惑自体にツッコミを入れても意味はありません。　

西松事件で民主が「第三者委」　小沢氏の説明責任など検討

　西松建設の違法献金事件で小沢一郎・民主党代表の公設第１秘書が逮捕・起訴された問題を検証する同党の有識者会議の初会合が１１日、東京都内で開かれた。会議の正式名称は「政治資金問題をめぐる政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」とし、座長に飯尾潤・政策研究大学院大学教授を選んだ。政治資金をめぐる小沢氏の説明責任などを検討し、５月中旬をめどに報告書をまとめる。

　今後の会議では、事件自体に関する検討を行うほか、（１）政治資金に関する小沢氏と国会議員一般との比較（２）事件をめぐるメディア報道の問題点（３）▽検察、メディアのあり方－などを対象に議論する。

　小沢氏の資金管理団体「陸山会」が高額の不動産を所有している問題を取り上げるかや、小沢氏本人から直接、意見聴取するかについても協議していく。

　会議について、鳩山由紀夫幹事長は同日、「必要ならば党に厳しいことを考えている方を招き、議論してもらいたい」と記者団に語った。

(4月11日 産経新聞)

　そうは言いつつも、主催者の本音を測るバロメーターとしてその実態が気になるのも事実。そんな有識者会議、今回の4名の顔ぶれは以下の通り。

• 飯尾潤氏・政策研究大学院大教授：座長。比較的まともな保守的思想の持ち主で、著書「日本の統治構造」はそれなりにいい内容でした。ですが、彼の政治思想には、「官僚主義に対する議会民主制の優位性重視」はあっても、「議会民主制に対する国民主権の優位性重視」はありません。早い話、「官僚政治からの脱却が図れるならば、国民・世論を軽視し、危ない相手（政党）と組むことも厭わない」という危うさも持っています。
• 郷原信郎氏・名城大教授、元東京地検検事：座長代理。今さら言うまでもないですね。「地検在職中から小沢氏ベッタリで有名な反検察派言論人の代表格」。
• 桜井敬子（櫻井敬子）女史・学習院大教授：政治思想的にはよく知らない方ですが、ぶっちゃけた話、今回の有識者4名のうち一番「実務能力」があるのは、行政法の専門家にして弁護士でもある彼女かも。
• 服部孝章氏・立教大教授：いきなり欠席（笑）。この御仁も郷原氏に負けず劣らず反保守メディア・反検察で有名な言論人。

　やはりと言いますか、桜井女史以外基本的に、否、露骨に「反検察・反現政権」な方々ばっかり。少しはヒネる努力をしろよ民主党。「内部的実務：桜井女史、対外的信用：飯尾氏、全体論主導：郷原＆服部（＆飯尾）氏という構図」「小沢代表は悪くないという結論」まずありきな中、孤軍奮闘する桜井女史の姿が見えるようです。と、言いますか、

「必要ならば党に厳しいことを考えている方を招き、議論してもらいたい」byハト。

　「…分かっているなら、最初からやれ」

　全く、悪いところばかり与党の真似をしたがる方々ですね。

今日の一銘柄

• 日本ガイシ（5333）：ガイシ世界一。排ガス用ハニカム、ディーゼル、家電、半導体関連など多角化。森村グループ。スマートグリッド＆NAS電池絡みで株価上昇中。そろそろ天井かと思っていましたが、どうやらもう少し頑張れそうな雰囲気。4/10日終値は前日比52円安の1,544円。5月第1週中の目標株価1,780円。向こう半年間の目標株2,500円。

　3/19-3/25に挙げた5銘柄（目標設定：4月第2週末）は対日経平均騰落比で2勝3敗。目標株価への到達の是非でも2勝3敗。今回は銘柄のセレクトがイマイチ。反省です。

　ここで脈絡アリアリで「【熱血ひぐらし】 炎のNorthern lights」を紹介。

「ひぐらしのなく頃に」×林原めぐみ閣下という一見ミスマッチな＆意外にイケてる＆目頭が熱くなる良MAD。ようつべ版はこちら。あと、脳みそが程良く煮える「【ＭＡＤ】ひぐらしのなく頃に　ギャグマンガ日和」国書編＆「洛陽編」もご紹介。うーん。何でこんなに合ってるんだ？（笑）。