弱者のままでは波乱は起こせない

 特に決勝トーナメントとなれば。比較的強者であるスロバキアとチリですら、昨夜「強者」オランダと「王者」ブラジル相手に、波乱を起こせるとは欠片も思わなかったもの。

 顧みて今夜半の2試合、パラグアイvs日本、スペインvsポルトガルは、そんな大原則を覆すかも知れないエアポケットのような組み合わせ。比較的強者vs勢いのある弱者、回復基調の王者vs絶好調の強者。番狂わせが起きるとすれば今日。スペインvsポルトガルは、今大会、鉄壁の守備と爆発的な破壊力が光るポルトガル勝利と予想。

 そして、パラグアイvs日本。日本人としては、上記の組み合わせ的に「一縷の希望」を持つべきかもしれないが、迷わず勝者=パラグアイと予想。今の日本にパラグアイの守備を破ることは不可能。もし万一日本に勝機があるとすれば、FKによるマグレごっつぁんゴールかPKのみ。

オランダ、順調に8強入り ブラジルはチリに圧勝=W杯

 大会18日目を迎えた2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会は28日、決勝トーナメント1回戦の2試合が行われ、オランダとブラジルが準々決勝進出を決めた。

 グループEを3戦全勝で勝ち上がったオランダは、F組2位のスロバキアと対戦。この日は、負傷で出遅れていたアリエン・ロッベンを今大会初めてスタメンで起用するなど、必勝を期して臨んだ。引いて守るスロバキアに対し序盤はこう着状態となるが、試合の均衡を破ったのは、やはりロッベン。前半18分、カウンターからのロングパスを受けると、右サイドからカットインし、左足でシュートする得意の形でゴールネットを揺らし、チームに先制点をもたらした。オランダは後半39分にも、相手の虚を突く早いリスタートからウェスレイ・スナイデルが決めて追加点。その後、PKで1点を失ったものの、2-1のスコア以上に余裕のある戦いぶりで1998年フランス大会以来の8強進出を決めた。初出場のスロバキアは、ベスト16で敗退となった。

 もう1試合は南米勢同士の激突。優勝候補のブラジルと名将ビエルサ率いるチリが火花を散らした。序盤、前からプレスを掛けて攻撃に出るチリの作戦に手を焼いたブラジルだったが、前半35分にマイコンのCKにフアンが頭で合わせて先制。同38分にも、カカの絶妙のアシストを受けたルイス・ファビアーノがGKをかわして無人のゴールに流し込み、追加点を奪った。後半に入っても勢いが止まらないブラジルは14分、ラミレスのラストパスを受けたロビーニョが右足で落ち着いて決め、ダメ押しの3点目を奪った。その後は大量点に守られて余裕の試合運び。チリに反撃を許さず、3-0の圧勝で準々決勝に駒を進めた。敗れたチリは、自国開催だった1962年大会以来の8強進出はならなかった。

 オランダとブラジルが対戦する準々決勝は、7月2日に行われる。

 大会19日目となる29日は決勝トーナメント1回戦の最後の2試合、パラグアイ対日本、スペイン対ポルトガルの2試合が行われる。

(6月29日 スポーツナビ)

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