今日は中国のテンパリ&焦燥記事が入れ食いだった件について

 まずは、今日リリースされた関連記事についてつらつらと。まず、現状の全体像の再確認ということで、石平氏の論説をご紹介。この人は神楽もドン引きのガチガチ保守/反中論者なんで、発言の何割かは割り引いて聞いておく必要がありますが、「中国政府が過剰反応する時には焦っている証拠」というのには諸手を挙げて賛成。

<ノーベル平和賞>市場経済と独裁の矛盾が拡大、体制維持に弱気の北京?劉氏の受賞“封殺”で―石平氏

2010年10月、評論家の石平(せきへい)氏は先にテレビ朝日の報道番組「サンデースクランブル」で、中国大陸に住む中国人として初のノーベル賞受賞となった人権活動家・劉暁波氏の平和賞受賞が一切伝えられていない中国での報道について、「彼らはいつも都合の悪いニュースは遮断する。あの(中国共産党の一党独裁)体制は情報の操作によって成り立っている」と指摘。「(当局が)神経質になるほどこのニュースを遮断するということは、逆に北京は体制維持にそれほど自信がない証拠だ」と分析した。

また、中国は1989年の天安門事件から20年以上が経過し経済の発展をもって国内の矛盾を覆い隠し民主化、政治改革という課題を先送りして来たが、市場経済と独裁政治の矛盾がますます大きくなり行き詰まっていると指摘。インターネット普及などにより当局による情報封殺が難しくなっている点を挙げ、「中国政府が過剰反応する時には焦っている証拠であり、人権運動の反転のひとつのきっかけになるかもしれない」としている。

そのうえで、ノーベル平和賞受賞をめぐる一連の動きにより、中国がいかに異質な国であるか国際社会が分かればいいことではないかと述べ、国際社会がもっと声を上げて中国に圧力をかけてほしいと要望した。(文章/NK) 

(10月23日 Record China)

 では、具体的にどういう風に焦っているかですが、

日本の前原外相は一体何がしたいのか?=中国メディア

中国メディアが殊更に「中国脅威論者」前原誠司外相個人に対するネガティブキャンペーンを張っているのは、もともと中国が、米国利権の代弁者でもある前原氏を天敵視しているだけではなく、自分たちが領土問題化させた尖閣問題がなかなか終息に向かわず、西沙諸島・南沙諸島問題を改めて想起させるような事態に焦りをみせているからに他ならない。そしてその焦りが次の様なチョンボも生みましたよと。

中国が尖閣の共同開発を提案も、日本「尖閣はわが国領土」と拒絶

いつもの中国なら、この程度のリークを差し止めるのは難しくなかったでしょう。しかし止められなかったことに、今の中国の余裕の無さが見て取れます。この記事にあることが本当ならば、中国は2つの大きなチョンボをやらかしました。一つ目は「日本に共同開発を申し込んだ時点で尖閣諸島は自国領だと強弁する根拠を失った」こと、二つ目は「かつて同じやり方で南沙諸島をフィリピンその他から強奪した過去を世界に思い出させた」こと。特に日本は白樺ガス田で同じ状況にあるのに加えて、南沙諸島を中国が盗む前にフィリピンからの米軍撤退という「侵略の条件」が成立していた歴史的事実を知っています。この歴史的事実を沖縄駐留米軍の取り扱いに際して利用しない手は無い。利用しなければ、民主党政権は正真正銘のお馬鹿集団です。

誰が日本で反中国デモを煽動しているのか=中国メディア

その意味で、最近数千人規模で行われている反中デモが、民主党政権が演出した官製であればまだ見どころもありましたが、残念ながらその気配は欠片も有りませんな(笑)。国内主要メディアが、総じて黙殺を決め込んでいるor矮小化報道しているのがその証拠。この記事でも、中国は前原外相同様、田母神俊雄氏への個人攻撃で問題を卑小化しようとしていますが、記事にするには2週間ほど遅かったですな。ネットって次の記事の様な牽制ブラフネタを撒くだけでなく「事実を確認する」上でも有効だということを確認しましたよ。

韓国紙「人民解放軍が平壌進駐へ」朝鮮情勢を撹乱させる狙い=中国

韓国にとって北朝鮮を中国に盗られるのは、自国の安全保障上避けたい事態。もし今回の牽制ネタが不発に終わって、金正恩政権の後ろ盾に中国の軍事力が直接関与するとなると、嫌でも日本やアメリカと組み直す必要性が強まる。日本としてはまっぴらごめんですけどね。日本の防衛ライン構築は台湾までを含めた環太平洋連合の連携で必要十分だし。韓国は自力でせいぜい頑張って下さいな。せいぜい頑張ってという点では、

「尖閣は中国領」 日本の華僑アイドルグループがグラビアで主張

「angel girlって誰?」と思って画像検索したところ、これが出てきた訳なんですが…いや、まあ、彼女らも色々と大変だね。うん。

 とりあえず、既得権益を有する先進国や市場が必要な新興国にとって対象国の「賞味期限」が切れれば、彼らから厳しくあたられるのは当たり前。日本もいつか通った道です。大事なのはそれをどう凌ぐか。中国が国内世論へのアピール向けに被害者面したり逆ギレしても、「彼ら」には全く通りません。ぶっちゃけ。「自国内と言うコップの中でしか意味をなさない中華帝国」なんて、世界にとっては誰得な存在ですし。

 いつものことだから、中国が当面のスケープゴートとして日本を槍玉に挙げるのはどーでもいいですが(嫌だけど慣れました)、ここ数カ月の手前勝手な暴走に世界中がKOKして、強制された元切り上げを契機にバブルが弾ける前に、少しは現実的な手仕舞いを模索した方がいいのでは?。2012年の新体制前に今日みたいなテンパリぐらいじゃ収まらない位のダメージを負うことになると思いますがね。中国さんは。

 P.S.

 今回の尖閣問題に関する一連の世界VIPの発言のうち、今のところダントツの1位は、台湾の李登輝元総統の「おネエちゃんがきれいだからといって、私の妻だと言う人間がどこにいるのだ」ですな。日頃から「俺の嫁」発言を連発しているアニヲタとしては、サーセンと恐縮するばかり(笑)。

 ここで「2010年秋 アニソンメドレー」を紹介。


D

今のところ、秋の新番組で推しているのは「侵略!イカ娘」「神のみぞ知るセカイ」「探偵オペラ ミルキィホームズ」「それでも町は廻っている」「とある魔術の禁書目録II」の5作品。次いで「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」「そらのおとしものf」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」かな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です