リアリストは嘘をつくことを厭わない

 ロマンチストだって、自分の思想信条を形にして、外部の現実的要請に則した成果として残したいという目的の下で動く限りにおいては、リアリスト。自分のイデオロギーに殉じて滅びるのは、三流以下のロマンチスト。で、三流以下のロマンチストに政治家になられるのは、国民として迷惑千万。お前らの事だよ。社民党及び民主党内の極左の残滓共。

 それはそれとして、今日の菅総理の「支持率が1%になっても辞めない」発言ですが、現実的にそりゃ無理でしょ。菅総理個人がどうというより、菅政権/民主党政権じゃ年明けからの通常国会がもつはず無い。1月通常国会開会即解散、2月総選挙はほぼ決定事項。問題はどういうプロセスで解散が決まるかと言う点だけ。「俺が辞めたわけじゃない。衆議院を解散しただけ」という詭弁を弄する余地が無いわけじゃないけど、流石にそれは通らないよね。

 実は、来年初頭の「破れかぶれ解散」について、菅総理の「決断力」には期待しています。だって彼、「二流の左翼ロマンチストの皮をかぶった二流以下のリアリスト」だもん。彼の政治家経歴を見てみるがいい。自分に都合がいいから左巻き陣営からスタートしているだけで、その節操無さたるや某総理経験者もビックリのフラフラ人生。断言してもいい。彼の思想信条に幹や根っこは無い。辛光洙署名問題にしたって、あれは彼の信条に拠るものじゃない。単にあの時「署名した方が都合のいい陣営(社会民主連合)」に属していたからに過ぎない。一方で、菅直人という政治家が、リアリストとして冷厳かつ合理的な判断力を持ち合わせているかと言えば、辛光洙事件から足元の仙谷問責騒動に至るまで、ほぼ一貫して皆無と言っていい。ぶっちゃけ、頭悪いから。この人。

 だからこそ、彼は簡単に政権を投げ出す。国内と言うより米国からの郵政関連圧力への抵抗としてバトンタッチを続けた安倍・福田・麻生政権とは違い、その思想と思考の軽さ故に投げ出す。かつての「総理は任期4年間を勤め上げるべき」という発言なんて忘れたかのようにアッサリと。何故ならば、二流以下のリアリストは、「ある命題について現実的な解を出して動いている自分」が一番可愛いんだもん。その判断や自己認識が正しいかどうか、そのスタンスが外部からどう評価されるか、他の誰かに迷惑がかかるのかどうかは二の次で。可愛い自分や自分の判断(たまに利害関係者も)を守るためなら、平気で前言を翻すし、嘘をつくことも厭わない。

 「民主党政権じゃ年明けからの通常国会はもたない」。それが確定した瞬間、菅総理は民主党内の各種リアリストや歪なロマンチストを道連れにして、解散総選挙に打って出る。というか「選挙に逃げる」。今日の「支持率が1%になっても辞めない」という発言なんて忘れたかのようにアッサリと。民主党や現政権がどうなるかは二の次で、それが現実的な解だから。自分自身がこれ以上泥をかぶらず、議員人生を全うするためには唯一の解だから。民主党と国民新党の選良の皆さんはご愁傷様。9/14に悪党よりも無能を、思想と思考の軽い行き当たりばったりなメッキ野郎を神輿に選んだ時点で、この結果は決まっていた。

 ちなみに一流のリアリスト、この場合マキャベリストと言い換えてもいいけど、彼らも嘘をつくことは厭わない。ただ一流のマキャベリストは、嘘をついてもそれを見抜かれて周囲からの支持率を落とすような間抜けなことはしない。マキャベリストとは、例えば「言うことが以前と変わっているけど、これこれこういう事情と彼が言うんだからしょうがない」と周囲を丸めこみ続け、結果を出し続ける人間の事だ。以前、菅総理=マキャベリストと評した記事を読んだことがあるけど、権謀術策を弄する連中をひとまとめにマキャベリストと見做すのは如何なものか。少なくとも菅総理は、周囲を、国民を、世界を丸めこんで、結果を出すことに成功しているとは言えないけどね。

菅首相 「支持率1%になっても辞めない」…鳩山氏と会食

 菅直人首相は27日、民主党の鳩山由紀夫前首相と東京都内の中華料理店で約1時間半会談した。内閣支持率が急落しているが、首相は「1%になっても辞めない」と述べ、政権維持に向け意欲を強調した。会食は首相の呼びかけで、政権運営が厳しさを増す中、協力を求めたとみられる。

 鳩山氏は、仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国土交通相の問責決議が可決されたことを受け、挙党態勢を構築するよう促した。「非小沢」路線を修正する内閣改造などが念頭にあるとみられる。

 首相はまた、22年サッカーワールドカップの日本招致に向け、12月に国際サッカー連盟(FIFA)理事会が開かれるスイス・チューリヒで招致活動をしてほしいと要請。「政府専用機を用意する」と水を向けたが、鳩山氏は「あまり期待しないでほしい」と消極的な姿勢を示した。【朝日弘行】

(11月27日 毎日新聞)

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