オーケストラ=クイーンオブハート!?な第38話だった件について

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 はたまた「フォルテッシモする?」「しましょう!」、それなんて石破ラブラブ天驚拳?@Gガン。ブロみさん&黒ッサムさんの悲しげな艶っぽさもさることながらバトルシーンの熱さがハンパ無かった、「ハトプリって女児向けアニメだったよね。確か」と保守的なもう一人の自分を受けれる作業が必要だった今回の「ハートキャッチプリキュア!」。脚本:「前回Bパートからさらにアクセルを踏み込んできたな!」米村正二御大、演出・絵コンテ:「第1話以来の棟梁、ハトプリSDキター!」長峯達也御大、作画監督:「監督登場!」稲上晃御大という、これは期待せざるを得ない布陣!だった第38話、「プリキュア、スーパーシルエットに変身ですっ!!」。

 で、結論、「耳痛」。以下、個人的見どころを列記。

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  • アバン。黒ッサムさんことキュアブロッサムミラージュさんの独白。キュアブロッサムさんこと花咲つぼみ嬢@CV水樹奈々女史の内面、平穏な日常を望むつぼみ嬢を映す鏡が口にするのは、「そんな私(自分)を嫌いにならないで。消さないで」という、変化を忌避し拒絶するもの。
  • この自分自身からの自然な誘いをどう受け止めるかが、今日のつぼみ嬢の試練。「もう一人の自分を受け入れた」キュアマリン&来海えりか嬢@CV水沢史絵女史、「過去の自分を受け入れた」キュアサンシャイン&明堂院いつき嬢@CV桑島法子女史、「過去の自分を許し解放した」キュアムーンライト&月影ゆりさん17歳@CV久川綾女史。彼女らと違って、具体的にこころの花を散らしたことの無いつぼみ嬢は、どうやって自分の中の弱さと折り合いをつけ、受け入れるのか。黒ッサムさんの独白と同時にアバンも終了。


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  • アバンの雰囲気に呑まれて油断していたら、テレが残る常識人ゆりさんと淫獣三連星のジト目チューチュー「ハートキャッチ!」にワロタ>OP。

  • Aパート。ベルリンの赤い雨(違)で切りつけ、「シャイで引っ込み思案な私からサヨナラしない限り、私は変われない」と語りかけ、物心両面からブロみさんに攻撃を続ける黒ッサムさん。デザトリアンの洗礼を受けたことも、パートナーの妖精を失うと言うトラウマも抱いたことも無いブロみさんは、心理面で最初から劣勢。遂に満足に立つことすらままならず涙目に。
  • 一方、前回で試練を乗り越えた青海、太陽、月光の三人。その三人に今回の試練の意味を語る薫子さん@CV坂本千夏女史。ブロみさんが試練を乗り越えられなかったらどうなるのかと月光さんに問われて、「何も変わらないだけよ」と語るその口調は、キュアブロッサムのレベルアップを見守る先輩プリキュア・キュアフラワーというより、花咲つぼみ嬢の目覚めを祈る祖母・花咲薫子としてのものか。若いプリキュア達に自立と成長を促す語りの中で、殊更にキュアブロッサムではなく「つぼみ」と呼びかける薫子さんの言葉が重い。大きなお友達にも重い。
  • そんな重い空気を吹き飛ばすキュアマリンのフォローにならないフォロー。だが、それがいい。Bパートもそうだが、マリンのブロッサムへの愛は、磨きが足りないけど汚れは微塵も無いよなあ。
  • ブロッサムの帰還を信じるマリン以下を見守りながら、不安げに胸元のブローチを弄る薫子さん。実はそのブローチに50年前に奪った「その虚ろ眼なショタぶりが素敵よ!」デューン様@CV緑川光氏の力が封じ込められているとは、この海のリハクの以下略。
  • 黒ッサムさんからの精神攻撃に耐えられず、遂に逃げ出すブロみさん。そして、ミラージュ発動の定員が揃わない現役組が守るプリキュアパレスを、遊星爆弾に乗って強襲するデザートデビル@CV星野貴紀氏(!)。その禍々しい巨体を前に「すごく…大きいです」(違)と慄く、マリン、サンシャイン、ムーンライト。
  • ここでAパート終了。それにしても、嬲られっぱなしのブロみさんの悲鳴と表情、そんな彼女を見つめる黒ッサムさんの悲しげな瞳の色っぽさは異常。

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  • Bパート開始。さあ、今回もここからが熱いぜ。
  • ハートキャッチミラージュの破壊を目的に、プリキュアパレスへと迫るデザートデビル。しかし、その圧迫感の前にも怯まず先陣を切るキュアマリン。その前向きな頼もしさはまさにムードメーカーの面目躍如。続く二人共々マントを翻し、空中迎撃戦を開始。あれ?ムーンライトさん、コロンがいないのにマントは出せるんだ。
  • 迎撃第一弾は、プリキュア4の特攻隊長・キュアマリンのマリンインパクト。アングルと言いその迫力ハンパ無し!。さすがマリン!。やる時はやる女!。と感心していたら、デザートデビルのサブヘッドからのレーザーポインタでおでこチリチリ。サンシャインのサポートが無かったら、頭が吹き飛んでいたぞ!。さすがマリン!。こんな時でも抜けてる時は抜けてるぜ!。それにしても、この激闘に揺れるプリキュアパレスにありながら、平静を保つ薫子さんの肝の据わり方ハンパねえ。
  • 逃げ続け、そして追いつかれるブロみさん。そんな彼女に「逃げてもいい。変わらなくてもいい」「自分との戦いを諦めなさい」「変身しなくても(=プリキュアを辞めても)皆は優しくしてくれるわ」と語りかける黒ッサムさんの表情が悲しい。
  • 「変わらなくてもいい」。その最後の言葉にやっと目覚めるブロみさん。変わることを恐れていた自分から少し歩めるようになった自分を自覚し、「変わった」ではなく「変わろうと決意する自分」を受け入れた彼女の姿に、前回のサンシャインやムーンライトの影のごとく、「もう、シャイで引っ込み思案な私は要らないのね」と語りかける黒ッサムさん。二人の会話はここで一旦途切れます。
  • プリキュアパレス攻防戦では、プリキュア3人の善戦空しく城門寸前までデザートデビルが接近。頼みの綱のサンフラワー・イージスも破られて、思わず泣き事を言うマリン。そんな彼女に「弱音を吐くのは止めなさい」と愛の鞭をかますムーンライトさん。圧倒的劣勢の中、笑顔を浮かべ「みんなの力が一つにならなくては勝てない」と周りを鼓舞しながら突撃するその女武者ぶりと併せて、惚れてまうやろー、姐さん!。ムーンライト姐さんに続いて飛び立つサンシャインに促され、折れそうになった心を奮い起こして立ちあがるマリンとコフレ@CVくまいもとこ女史のやり取りが、少年向けアニメ的に燃える!…あれ?。
  • そんな仲間達の雄姿、パレス内に出現した試練終了の石像、ハートキャッチミラージュに現れたエンブレム、そして第36話に続いて流れる「HEART GOES ON」と共に戦線復帰する主人公。「魔法少女リリカルなのはA’s」第11話のフェイト復活シーンもかくやといった燃えるシチュエーションのもと、復活するキュアブロッサム。分かってるなあ長峯SD!。
  • ブロッサムを迎える仲間たちの対応が三者三様でまた楽しい。「おまたせしました!」ブロッサムに、少し微笑みを見せながら「遅いわよ」ムーンライト姐さん、笑顔満開で「いいってことよ!」マリン、まとめに入るリーダー気質「みんな揃ったところで!」サンシャイン。これは胸が熱くなるな。
  • 赤・青・銀のフォルテウェーブ三連発、金のプリキュア・ゴールドフォルテバースト。ここらへんの作画相当キテて、それだけで「おお!」だったんですが、その後の銀・金のフォルティシモに触発された、ブロマリの「私達も」「フォルティシモする?」「しましょう!」に撃沈。これはもうマリンからブロッサムへ(逆もまた真なり)のプロポーズを暗喩した言葉だとしか聞こえない。そんな神楽の心は少し汚れているだろうけど、そんなくだらない自分も大好きです!。
  • 一気呵成の連続攻撃でプリキュアパレスからデザートデビルを引き離したプリキュア4。ここで、「ちょ、唐突過ぎるやろー!」「パワーアップの種っていつの間に!」「露骨な販促キター!」と思ったけど、ここまでがアツアツだったから、いい、ボク我慢する。「鏡よ鏡、プリキュアに力を!世界に輝く一面の花!ハートキャッチプリキュア!」スーパーシルエット!お披露目キター!。
  • さらに「花よ咲き誇れ!」キング・オブ・ハートもといクイーン・オブ・ハートな召喚魔法、プリキュア・ハートキャッチ・オーケストラ発動。昨日公開の映画を観た人は御存じだったようですが、なんだこの石破ラブラブ天驚拳!。挙句にメリケンサック装備しての鉄拳制裁、ゴッドハンドクラッシャー!@遊戯王。はたまた、これなんて勇者シリーズ!?。
  • さしものデザートデビルもこの攻撃には耐えられず浄化完了。戦闘後、「自立」という精神ステージのレベルアップ込みでのパワーアップの意義を語り合うプリキュア4。そして、復活前に黒ッサムさんを受け入れた時のシーンを思い出すつぼみ嬢。つまり「過去の嫌いなもう一人の自分を許し、受け入れた」ってことなのかな?つぼみ嬢は。その決断の至る先は、他の3人の結論のハイブリッドか。あるいは、更にその先の母性の目覚めか。
  • 「自分自身」を見つめ直し、仲間と共にプリキュアパレスを去るつぼみ嬢。それを見守るかのようなブロッサムの石像のアップからフェードアウトして、Bパート本編終了。少し泣けた。
  • ED、ゲスト原画陣の顔ぶれがハンパ無いなぁ(^^;。

  • 今回は、第37話で気になっていたブロみさんの覚醒、そして何よりマリンや薫子さんはじめ彼女周辺の愛が凄過ぎて、特にBパートは終始胸が熱くなりっぱなし。特に、マリンの男前コメントの連続にはぶっちゃけ大感動。大きなお友達には耳の痛いセリフ揃いではありましたが(笑)、「バトル描写最高」な第34話とは別の意味で「戦仲間描写最高」な神回だったと言ってもいい、良エピソードだったのではないでしょうか>今回。それにしても、ここ数話、異常に出来がいいエピソードが続くなあ。残り1クール、このままの勢いで駆け抜けて欲しいものです>スタッフ御一同様。
  • とか何とか言っていたら、次回はとんでもないギャグ回決定ですか!?。相手はどう見てもショッパイ現場監督なボスナッキーなのに、次回予告が煽る煽る。そして、第28話に続いて叩き落とされるキュアマリンの信用(笑)。今日盛り上げまくった直後に、何この落差。流石はハトプリスタッフ、一筋縄ではいきませんなあ。
  • で、こんなにウキワクしているのに、来週は放送お休みですと。…なぁんてこったー!!。しょうがないから来週の日曜は、三次元の女性と遊んでこよう。

 ここで「映画プリキュアオールスターズDX3予告」を紹介。


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そうか、遂に最後の大集合なのか(…違うよね?)。

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