「魔法少女まどか☆マギカ」第7話「本当の気持ちと向き合えますか?」感想 ~ 「もう何も痛くない」

 彼女はもう何も痛くない。何故なら、身に続いて心も殺してしまったから、自分で殺す道を選んでしまったから。ラストの彼女の狂笑を目の当たりにして、EDの歌詞を耳にして、「やめて…もう、やめて」と言いたくなったのは、視聴者の方だ>今回の「魔法少女まどか★マギカ」。

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 今回のまどマギを観ていて、ふと、「逃げることは負けることにすら劣ること」という羽入のセリフを思い出したりして。それにしても、本作の「逃げ場の無さ」は必要以上にリアルと言うか、恐いと言うか。

 鹿目まどか嬢@CV悠木碧女史へ涙ながらに心情を吐露するシーンと言い、魔女に体中をズタズタにされながらもL5を発症して(違)敵を切り刻むシーンと言い、美樹さやか嬢役の喜多村英梨女史の演技は素晴らしい。失敗の先輩・佐倉杏子嬢@野中藍女史の慰め(or勧誘)を一度は毅然と撥ねつけながら、愛しの君・上條恭介君@CV吉田聖子女史に対する志筑仁美嬢@CV新谷良子女史の好意を目の当たりにして、生ける屍たる自分の現状へ改めて絶望する姿、「負の自業自得」の末に己が体も心も殺して狂戦士にクラスチェンジしてしまったその救いの無さ、虚淵玄氏の脚本もGJだ。

 とは言え、前回の「これはゾンビですか?」な展開がショッキング過ぎたせいか、今回は大まか想定の範囲内。キュウべえ@CV加藤英美里女史の相変わらずの異世界な悪魔っぷり、「食べ物は大切にね☆モグモグ」杏子嬢の死亡フラグの乱立っぷり、魔法少女各自の人生観の予想以上なすれ違いっぷり(例:青vs赤のベクトル差)くらいですかね。特筆すべきなのは。

 むしろ気になるのは次回。さやか嬢は絶望の末に杏子嬢の後継者となる(≒例:仁美嬢を殺すor見殺す)のか、それとも自分の信条を貫いて更なる泥沼と滅びへの道を突き進むのか。いずれの選択肢を選んでも「一人」である限り、行きつく先は魔法少女としての死か魔女への変貌という悲劇。それを止められるとすれば、前者であれば赤い子(杏子自身の死を含む)、後者であればピンクの子か。さて、次回第8話で青い子はどちらの道に踏み出すのか。希望から変じた絶望や好意から転じた悪意は、どこに流れゆくのか。向き合うべき本当の気持ちとは、何なのか。来週の彼女の選択に、捨てきれなかった痛みと共に最後を迎えられる可能性に、今から興味津津です。

 とりあえず、暁美ほむら嬢@CV斎藤千和女史は今回もツンドラほむほむで可愛かったです。まる。ああ、彼女におもいっきり罵られたひ…。

魔法少女まどか☆マギカ A3タペストリー 暁美ほむら

魔法少女まどか☆マギカ A3タペストリー 暁美ほむら

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