ロボット本体の価格や運営コストなどカネの面もあるけど、人の手を介する支援ロボットって、結局ユーザーの方が敬遠するんだよね。「人の厄介になる」のなら結局一緒じゃん、と。
まして「HAL」の場合、介護側の方すら、このロボットスーツを「人の厄介になりながら」装着するのを嫌がってたからな。私も昔「HAL」に期待した時期もあったけど、いくら機械的な完成度が高められても、ユーザーニーズに沿った改良が進まなければ普及するわけがないと、今では見切ってる。今度の経産&厚労のプランに乗って売り出しに力を入れているリハビリ支援用「足だけHAL」も、ぶっちゃけ、どこまで売れるか疑問だな。
前も別のエントリーで書いたけど、現場ニーズに即した介護ロボットの開発やってるベンチャーはあちこちにある。彼らには、今回の記事のような現場の声を上手く拾い上げて、「現場が使いたくなる介護ロボット」を作ってほしいね。
<介護ロボット>8割が肯定的 「気を使わないから」
自分の介護を「介護ロボット」にやってもらってもいい--。こう考えている人が8割近くに上ったことが、有料老人ホームなどを運営する「オリックス・リビング」(東京都港区)の調査で分かった。介護職員の慢性的な人手不足を受け、介護を人に頼むことへのためらいが背景にあるようだ。
調査は昨年10月、全国の40代以上の男女1238人を対象に行われた。介護ロボットによる身体介護を「積極的に受けたい」「受けてもよい」と回答したのは男性78.7%、女性73.6%。年齢別にみると、50代男性では84.6%が介護ロボットに肯定的な回答を寄せた。
介護ロボットに肯定的な人に理由を聞くと、約9割が「ロボットは気を使わないから」「本当は人の手がいいが、気を使うから」と回答。心理的な負担の軽さを理由に挙げた。
(以下略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000033-mai-soci
(1月5日 毎日新聞)
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