メルケルが率いる中道右派政党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)との「大連立するかも詐欺」状態が続き、目も当てられない混乱真っ最中のSPD。新政権での外相ポストに色気を出したオーラフ・シュルツ党首が身内から総スカンを喰らい、2/13に辞任させられた社会民主党。
「そりゃ支持率も下がるわなー」と思っていたら、ドイツのための選択肢(AfD)に支持率で抜かれるとは、さすがに情けない。去年の9月の連邦議会選挙の時に見せたSPDの「自己犠牲の輝き」は、幻だったのか。
AfDの野党第一党阻止のためにSPDが下野するという選択肢がなかったら、招集後の新議会は混乱の極み確実だった。得票率などの数字以上に、ドイツ政界は与党の勝利を手放しで喜べる状況にはない。 / “「ドイツ連邦議会選挙、メルケル首相…” https://t.co/L01bkKgEXN
— wer y sagt (@kaguramay) 2017年9月25日
「マジ、幻だったんじゃね?」
挙句、AfDの躍進を許すとか、幻想を通り越して悪夢のレベルの大失態。
シュルツの後任には、CDU/CSUとの連立推進派のアンドレア・ナーレスが就いたが、4月のSPD党大会までは「暫定党首」のため、彼女の党内外への影響力は弱い。CDU/CSUとSPDの大連立協議は当面頓挫だろう。その間に、AfDがどこまで勢力を伸長し、SPDを引き離すか。
やばいよやばいよ。コインチェック騒動直後にネットのオモチャにされた出川哲郎より、数百倍やばいよ。今のドイツ政界。
ドイツで19日に発表された世論調査で、難民の受け入れに反対する新興右派政党「ドイツのための選択肢」の支持率が2大政党の1つで中道左派の社会民主党を初めて上回り、今後のドイツ政治の勢力図が大きく変化することにつながるのかどうか注目されています。
19日に発表されたドイツの世論調査会社 INSAの調査によりますと、各党の支持率は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が32%、新興右派のドイツのための選択肢が16%、そして、中道左派の社会民主党が15.5%で、ドイツのための選択肢が初めて社会民主党を上回りました。
2013年に設立されたドイツのための選択肢は、難民の受け入れ反対や反イスラムの主張を訴えて支持を広げ、去年9月に行われた連邦議会選挙では、12.6%の票を獲得し第3党に躍進しました。
世論調査の結果について、ドイツのための選択肢のバイデル院内総務は「われわれは、国民政党になった」とツイッターに投稿し、国民の幅広い支持を受けているとアピールしました。
一方、社会民主党は、去年の選挙で歴史的な大敗を喫したあとも支持率が回復せず、特に今月に入ってからはメルケル首相が率いる政党との連立政権での閣僚ポストをめぐる指導部の対立が表面化したことで批判が広がっていました。
ドイツのための選択肢は、今後、最大野党として、政府への批判の受け皿としてさらに支持を伸ばす可能性もあり、ドイツ政治の勢力図が大きく変化することにつながるのかどうか注目されています。
(2月20日 NHK)
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