名大生の20歳男性が、浪人不登校留年経由で自分を追い詰めた末、工学部で身に付けた知識を使って爆弾を作り、自室もろとも自らを吹き飛ばし、ついでに父親もバックドラフトで焼いてしまった騒動、ということらしい。
「彼がもう少し自分に合った人生の選択肢を選んでいれば、誰も不幸にならなかった事件か」
そして、全てが終わってから証明された正解なんて一文の価値もないという好例。
4日午前8時15分ごろ、名古屋市昭和区高峯町の名古屋大学学生寮「国際嚶鳴(おうめい)館」で「爆発音とともに黒い煙が出ている」と119番通報があった。鉄筋コンクリート造り9階建ての3階の一室約15平方メートルが全焼し、焼け跡から男性1人の遺体が見つかった。愛知県警昭和署が、この部屋に住む工学部の男子学生(20)とみて身元の確認を進めている。
署によると、広島市から訪ねてきた両親が男子学生の指示に従い1階のロビーで待っていると、爆発音が聞こえたという。部屋は施錠されていたため父親(47)が解錠したところ炎が噴き出し、父親も両手や口にやけどを負った。
男子学生は学業などについて悩みがあり、両親は会って話を聞くつもりだったという。署は、男子学生が何らかの方法で爆発を起こし自殺を図った可能性があるとみて調べている。
4日午前、避難して1階ロビーに集まった学生ら十数人は不安げな表情で待機していた。男子学生の一人は「『ドン』というすごい音で、みんな気づいたと思う」。
同じ棟の4階に住む3年生の男子学生(21)は、「火災があったので避難して」という館内放送で目が覚めた。「すごい煙で、寮生が叫び声をあげるのを聞いてただごとじゃないと思ってとび起きた」。各フロアのリーダーがドアをたたいて回り、多くの学生が寝間着姿のまま慌てて部屋を出ていたという。
隣の棟の2階に1年生の息子が住むという女性(50)は、寮の外で不安げに警察や消防を見守っていた。「息子の部屋の前の廊下までガラスが飛び散っているみたい。すごい勢いだったんでしょうね。部屋に爆発するようなものはないはずだけど、心配です」
(5月4日 朝日新聞)
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