ミュンヒ氏は、大規模な極右組織が放火の背後にいるという情報はないとし、大半は現場周辺に住む人物の犯行だと述べた。
一方で同氏は、インターネット上に広がる移民・難民に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)が、放火の引き金になっている可能性があるとして懸念を示した。
一部のネオナチや極右勢力の暴走なら、まだいいんだがな。難民が配された地域で地元住民の反発が頻発しているってことは、事態は既に、一部のハネッカエリの暴走ではなく、民族単位での対立ステージに至っているということだ。ドイツの官憲が難民排斥運動を取り締まると、自国民からの反発はむしろ強まることになる。メルケルへの豚の頭のプレゼントはその象徴だな。
そして、現体制への反発は移民への憎悪に転化し、憎悪の受け皿となり、自分たちを鼓舞してくれる組織を育てる土壌になる。2010年代後半は「ドイツのための選択肢」が、1920-30年代は「国家社会主義ドイツ労働者党」が、その憎悪の受け皿に相当する。
つまり、ドイツはこのナチスを生んだ時代から何も変わっちゃいない。その事実を世界に知らしめたのは他ならぬドイツ人自身。誰を恨むでもない。納得尽くの頑なさだ。故に、
「ドイツは、このまま嫌難民路線を突っ走る」
国ではなく民が方針を定めたらその方向にキッチリ舵を切る、それがドイツ。何より、中途半端を嫌うのがドイツ人。その気真面目さが、100年ぶりの狂気に変わる日は近い。
【AFP=時事】ドイツ当局は14日、同国に昨年流入した移民・難民を収容する施設への放火が増加し、反移民の暴力に対する懸念が高まっていると明らかにした。
ドイツ連邦刑事庁(BKA)のホルガー・ミュンヒ(Holger Muench)氏が地元紙に語ったところによると、今年に入りすでに45件の放火が発生したという。
1月末に発表されたBKAの統計によると、ドイツが移民・難民に門戸を開き、内戦下のシリアから逃れた人々を中心に110万人が流入した昨年、亡命希望者らを収容する施設への放火は92件発生し、2014年の6件から大幅に増加した。
ミュンヒ氏は、大規模な極右組織が放火の背後にいるという情報はないとし、大半は現場周辺に住む人物の犯行だと述べた。
一方で同氏は、インターネット上に広がる移民・難民に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)が、放火の引き金になっている可能性があるとして懸念を示した。【翻訳編集】 AFPBB News。
【ベルリンAFP=時事】ドイツ北東部シュトラールズントにあるメルケル首相の事務所前で14日、豚の頭部が放置されているのを巡回中の警官が見つけた。警察によると、首相宛ての「侮辱するような言葉」が付けられていたという。
シュトラールズント選挙区は26年前、メルケル首相が初めて連邦議会(下院)議員に当選したお膝元。首相は昨年、欧州に殺到した難民らを歓迎する姿勢を示し、多くの国民から批判を浴びた。
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