生徒は当時、家出をして阿部容疑者の自宅で寝泊まりし、デリバリーヘルス店で働かされていた。桑名容疑者は出会い系サイトで撮影に応じる中学生を探していたという。15万円のうち2万円は生徒に渡り、生徒は22日朝まで撮影に応じ、再び阿部容疑者宅に戻った。
- 契約関係にある人物Aを、本来雇用する権利を持たない人物Bのもとに送り出した人物Cは、代金を人物Bから受け取った。
- 受け取った代金のごく一部しか、報酬として人物Aに渡さなかった人物Cは、人物Bと共に捕まった。
と書くと、児童ポルノとは無関係な、労働者派遣業界でありがちの「搾取型な違法派遣」に見えてくる不思議。
◇児童ポルノ禁止法違反容疑で茨城県警 全国初の摘発
児童ポルノ映像を撮影するため、中学3年の女子生徒(14)を「売買」したとして、茨城県警生活環境課などは7日、同県土浦市虫掛、風俗店経営、阿部健太郎被告(25)=売春防止法違反などで起訴=と、群馬県太田市岩瀬川町、会社員、桑名剛容疑者(38)を児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春等目的人身売買)容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、阿部容疑者が土浦市内のホテルで2月21日、生徒を桑名容疑者に15万円で引き渡したとしている。同課によると、生徒は当時、家出をして阿部容疑者の自宅で寝泊まりし、デリバリーヘルス店で働かされていた。桑名容疑者は出会い系サイトで撮影に応じる中学生を探していたという。15万円のうち2万円は生徒に渡り、生徒は22日朝まで撮影に応じ、再び阿部容疑者宅に戻った。両容疑者は容疑を認めているという。
同課によると1999年の同法施行以降、児童ポルノ映像を撮影する目的で行われた人身売買容疑の摘発は初めて。県警は3月、生徒に売春させたとして阿部容疑者を逮捕し、供述などから今回の容疑が浮上した。
桑名容疑者の自宅からは、この生徒のほか、未成年とみられる女性を撮影したDVDが数十枚見つかり、余罪を調べている。桑名容疑者は「5年ぐらい前から撮っていた」などと供述しているという。【松本尚也】
(5月7日 毎日新聞)
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