自民党総裁選に立候補した安倍晋三官房長官(51)、谷垣禎一財務相(61)、麻生太郎外相(65)は8日午後、党本部で共同記者会見した。財政再建問題で安倍、麻生両氏が経済成長路線を強調したのに対し、谷垣氏は消費税率引き上げを主張し対抗。アジア外交では谷垣氏が靖国神社参拝自粛の考えを示したが、安倍、麻生両氏は中国へのけん制にも言及するなど、「安倍・麻生対谷垣」の図式が鮮明になった。安倍氏の優位は揺るがない情勢で、党内では20日の投開票を前に人事をめぐる駆け引きも活発化しそうだ。
◆経済・財政
財政再建について谷垣氏は会見で、2010年代半ばまでに消費税率を10%程度に引き上げ、社会保障目的税化する考えを強調した。一方、安倍氏は「成長戦略を政策にして実行していきたい」とIT(情報技術)分野投資への優遇税制の検討を表明。麻生氏も経済成長を優先させるべきだと安倍氏に同調した。
◆アジア外交
安倍氏は、11月にベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などの場を利用して、年内に日中首脳会談の実現を目指す意向をすでに固めている。会見でも「両国の首脳が胸襟を開いて話ができる環境を作る努力をしていきたい。中国、韓国とも一歩前に出ていただかないとならない」と首脳会談開催に強い意欲を表明した。ただ「問題があるから会わないというのは逆ではないか」とも述べ、靖国問題を理由に首脳会談に応じない中国の姿勢を暗に批判した。
麻生氏は「アジアの中で日本が孤立しているかのごとき話にくみすることはない」と中国をけん制しつつ「自分なら中国、韓国の元首、大統領に会える形に導いていける」とアピールした。
これに対して谷垣氏は「日本はアジアのリーダーという寛容な態度を持つ必要がある」と中韓両国への配慮を重視し、参拝を自粛する考えを強調した。
◆小泉改革路線
安倍氏は、閣僚・党役員人事でも派閥推薦を受けない「小泉流」を基本的に踏襲する考えを表明したが、同時に「謙虚にどういう人材が党内にいるのか意見を聞きながら、最後は一人で決めたい」と語り、党内の意見にも配慮する考えを示した。
谷垣氏は「日本はどういう方向に歩んでいくのかというメッセージは小泉さんから十分に出ていない」と批判。麻生氏も小泉改革について「破壊、解体後にどんな家を建てるかをあらかじめ見せられなかった」と指摘した。3氏の小泉首相との距離には差があるが、いずれも小泉改革の修正が必要という点では足並みをそろえた形だ。【佐藤千矢子】
(毎日新聞) – 9月8日
えー? 8/22の南・北関東合同ブロック大会時点で既に鮮明だったやん>対立図式。
というのは、とりあえず置いといて
同日の日記にも書きましたが、総裁選の今後の注目点は、安倍氏が谷垣氏をどこまで叩きのめした後で、どう上手く彼(の実務能力)を取り込むかですね。政権発足後、谷垣氏がどう遇されるかに今から興味津々です。できればそれなりに「厚遇」してやって欲しいなあ。単純にパージするには惜しい人材だから>谷垣氏。
ついでに言いますと、安倍政権下で徹底してパージして欲しい現政権の閣僚は小池百合子と猪口邦子そして松田岩夫。猟官とパフォーマンスしか能のない太鼓持ちはもう要りません。あと、売国趣味なコウモリ議員:二階俊博もそろそろ切っていいのではないでしょうか?。去年の衆院選の労には十分報いたんだしさ。
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